2009/12/15 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円だが、日銀短観の業況判断(大企業の製造業・非製造業)が08年12月以来の水準となる好結果や、三菱UFJフィナンシャルグループが過去最大の公募増資を実施することに円買いで反応した。
また、米シティグループの増資計画や米政府によるシティ株売却なども下落の一因となり、一時88.320円まで軟化。その後は米国の経済指標の発表がなかったことから動意は薄く、膠着状態が続き88.572円で引けた。

ユーロ円は、ドバイ・ワールド傘下のナヒールのイスラム債償還期限を控えて債務不履行懸念が高まったほか、日経平均が軟調に推移したことを受けてリスク回避姿勢を背景とした円買いが強まり、一時129.176円まで下落。その後ドバイ政府が「アブダビ政府からイスラム債償還のため100億ドルの支援を受けた」との声明を発表すると、130.50円付近まで反発したものの、ユーロ圏鉱工業生産-10月は予想を下回ったことで反発は限定的となり、129.827円で取引を終えた。

さて本日のドル円だが、ドバイ政府が「ドバイ・ワールド傘下のナヒール発行のイスラム債41億ドルを返済するため、アブダビ政府から100億ドルの支援を受けた」と発表するとドバイの債務問題を巡る懸念が後退。政府が救済に乗り出したことでドバイ関連の信用不安が沈静化したため、安全通貨のドルと円が売られやすい地合いとなり、ドル円は方向感の乏しい展開が予想される。しかし、堅調な米景気指標を背景に本日及び明日のFOMCでは「長期にわたり低金利を維持する」との声明文言が修正される可能性があることを考えると、ドル円はやや強気とみることもできるだろう。

ユーロ円は、12月ZEW景況感調査が本日発表される。欧州最大のドイツ経済の動向を把握するうえで重要な経済指標なだけに注目が集まりそうだ。事前予想を上回る結果になればドイツ経済、さらにはユーロ圏経済の先行きに対して楽観的な見方が広がるかもしれない。しかし、米金利先高観を背景としたドルショートの巻き戻しや、クリスマス・年末を前にしたリパトリや手仕舞いの流れも無視できず、慎重スタンスを維持しておきたい。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円  87.50-90.00
ユーロ・円 128.50-130.70
ポンド・円 142.00-146.00

【今日の主な経済指標】
17:15 (スイス) 第3四半期鉱工業生産
18:30(英) 11月小売物価コア指数
18:30(英) 11月小売物価指数
18:30(英) 11月消費者物価指数
19:00(独) 12月ZEW景気期待指数
21:45(米) 週間チェーンストア売上高
22:30(加) 第3四半期労働生産性指数
22:30(米) 12月NY州製造業景気指数
22:30(加) 11月景気先行指数
22:30(米) 11月生産者物価指数
22:30(米) 11月生産者物価コア指数
22:55(米) 週間レッドブック大規模小売店売上高
23:00(米) 10月対米証券投資
23:00(米) 10月財務省対米証券投資
23:15(米) 11月鉱工業生産
23:15(米) 11月設備稼働率

≪2009年12月14日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
先週金曜日発表の米小売売上高、米ミシガン大学消費者信頼感指数が予想を大きく上回っ
たことを受けて米個人消費の回復期待が高まったことや、予想外に堅調だった11月米雇用
統計と合わせて米国の早期利上げ観測が高まっていることで、参加者も安心して「ブル」
を選んでいるようだ。米景気回復期待から、今後も「強気」スタンスの継続が予想できる
が、年末ゆえのリパトリ絡みの円買いが発生することも考えられ、バイアスの傾けすぎに
は注意したい。


ポンド円は「ブル」
英ライトムーブ住宅価格は前年比+1.7%と2008年5月以来の高水準となったことや、ドバ
イ政府がナヒールのイスラム債償還承認を発表したことから参加者は「ブル」を選択した。
しかし、ポンドにとってドバイ政府系企業のデフォルト回避は朗報であるものの、ドバイ
の債務不安は数あるポンド売り要因の一つに過ぎず、買い戻しの流れも短命に終わったこ
とからもポンド売り圧力は強いと考えることもできる。本日は18:30から11月小売物価指
数、11月消費者物価指数が予定されており、結果次第で柔軟に対応できるよう臨みたい。


豪ドル円は「ブル」
ドバイ株式市場は前日比10%超の上昇となったことで、参加者のリスク選考意欲が高まっ
て80%以上が「ブル」となった。本日から米FOMCが予定されており、方向感の読みづら
い展開が予想される。また、来週にはクリスマス休暇が控えているため、ポジション調整
の動きなどが活発化することも考えられ、予断の許せない展開が続きそうだ。


---------------
【ご注意】
※当サービスは投資判断の参考となる情報の提供を唯一の目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではございません。
※投資に関する最終判断は、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。
※当社は掲載されている情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性、完全性を保証するものではございません。
※当サービスに基づいて被ったいかなる損害についても、弊社及び情報提供元、関連会社は一切の責任を負いかねます。
※いかなる目的を問わず本情報の複製、転送及び販売を固く禁じます。
---------------
EMCOM証券「みんなのFX」