4月5日に日経平均株価は1万1408円と直近高値を記録。そのままリーマンショック直前の'08年9月12日終値1万2214円の回復が期待されたが、ギリシャショックが飛び火し相場は軟調に……。「結局、日経平均株価は"リーマン前"を超えることができませんでした。つまり、日経225種採用銘柄のほとんどは、いまだ"リーマン前"の水準に戻っていないのです。でも、すでに抜けている銘柄がある。そこに着目するのです」と言うのは、カブドットコム証券の河合達憲氏。ここで、左図を見てほしい。リーマンショック前の'08年9月8日を100とし、主要な新興国の週足チャートを指数化したもの。

 「リーマンショックの影響は受けたものの、早々と"リーマン前"の水準を回復したのが、中国とインドとブラジル。また、ノルウェーやオーストラリアも"リーマン前"を超えています」

 これらの国に共通するのは、すでに政策金利を上げるなど、出口戦略をとっていること。

 「やはりリーマンショックの影響を綺麗さっぱりとリセットした国は強い。そして、同じような動きをしている日本株があって、そんな銘柄はこれから先も十分期待できると思います」

 そこで、225銘柄の株価を、リーマンショック前の'08年9月12日と、直近'10年5月31日で比較。1位から225位まで順位をつけ、上位と下位の15社を並べたのが下の表だ。225銘柄のうち、"リーマン前"よりもまだ2割も低い状態にもかかわらず、だ。

 「これらの強い動きをしてきた銘柄も、ギリシャショックではさすがに下げています。しかし、ここが天与の買い場と言えるかもしれません。しばらく、この上位15銘柄をマークしておいてもいいのではないでしょうか」

 そして、今回のギリシャショックから真っ先に値を戻すのは、これらの銘柄だろうと予測する

 「株価が上がってきたのには理由があって、ファンダメンタルズの改善です。これらの銘柄は、向こう2年くらい常に高い水準をキープするでしょう」

 今後、為替相場が安定し株式市場が正常化し上昇基調になれば、再び"リーマン前"の水準が意識されるようになるはず。そしてそのとき、すでに"リーマン前"を超え、日経平均株価を大きくアウトパフォームしている銘柄は、ますます上げ足を速めることが期待できそうだ。

 逆に、225銘柄のうち、下位銘柄も注目だという。

 「これらは日経平均株価を大きくアンダーパフォームし、よく下げている銘柄ですから、大底を形成し底打ち反転が期待できます。ただし、一部の銘柄はまだ底が見えません。疑問符がつく銘柄は避けるべき」

 ここに掲げた30社、いずれも株価が"行きすぎている"銘柄ばかり。上げすぎ・下げすぎの点検だけは怠らないように!






■河合 達憲 氏
カブドットコム証券マーケットストラテジスト。
マクロからテクニカルまで幅広く精通し、推奨銘柄のパフォーマンスが高い。