2010/9/3 トレイダーズ証券「みんなのFX」

昨日のドル円は、ドルが買い戻された米国市場の流れを引き継ぎ始まったが、豪7月貿易収支が予想に反して黒字幅が大幅に縮小したことでクロス円が売られ、ドル円も連れ安となった。その後も前日の上昇に対する利食い売りが重なり84.003円まで下落したが、米雇用統計を控えていたこともあり、84円台を下回るには至らなかった。米国時間に発表された新規失業保険申請件数は予想とほぼ同水準の結果となり影響は限定的、住宅販売保留指数は予想を上回り(予想:-1.0%、結果:5.2%)米住宅市場への過度の懸念が後退し84.454円まで値を伸ばした。しかし、朝方にマークした84.553円を上抜け出来ず、好材料への反応が短期で終わっている最近の傾向通りすぐさま反落した。明確な方向感は無く小幅に値が振れる中、引けにかけて米国株が上昇したことを支援材料に84.340円で取引を終えた。

ユーロ円は前日に大幅上昇となった反動から東京時間に値を崩し107.451円まで下値を拡大した。欧州時間ではECB定例理事会で政策金利を1.0%に据え置くと発表したが、予想通りの結果だったため反応は限定的だった。その後、トリシェECB総裁が記者会見で「政策金利は適切」と繰り返し、経済に関しては「不透明さが行き渡っている」と慎重な見方を示す一方、ECBの公開市場調査を通じた資金の無制限供給を当面継続する方針を強調したことでユーロ買いが優勢となった。結果的には往来相場となり、始値と同水準の108.148円で取引を終えた。


本日の展開


さて本日のドル円だが、材料がなければ円が買われる展開が継続しており、流れを変える新規材料が出てくるまでは頭の重い展開が予想される。リスク志向が強まった場合においても、資源国通貨・欧州通貨に対して売りが優勢となっているため、クロス円が上昇する場面においても上値を抑えられる格好となっている。本日は米国時間に発表される米雇用統計が最大の注目となっており、雇用者数は前月よりも減少幅が縮小(前回:-13.1万人 予想:-10万人)、失業率は悪化予想(前回:9.5% 予想:9.6%)となっている。春先に国勢調査に伴う急増があったとはいえ6・7月と2ヶ月連続の減少となっており、今回の減少幅が予想以上となった場合、米景気先行き不安が増大し15年振り安値(8月24日直近安値83.588円)を更新する展開も想定しておきたい。反対に予想に反して好結果となった場合は、5月5日を起点とした中期の下降トレンドに変化をもたらすかもしれない。いずれにせよ、結果次第で上下どちらにも大きく値が振れる可能性を秘めた指標だけに柔軟な対応を心掛けたい。

ユーロ円は主要国株価が堅調に推移し市場のリスク志向が回復しているため底堅い値動きとなっている。また、昨日ECBがユーロ圏域内GDPの伸び率のスタッフ予想を発表し、2010年は1.4〜1.8%、2011年は0.5〜2.3%とそれぞれ従来の0.7〜1.3%、0.2〜2.2%から上方修正したこともユーロのセンチメント回復に寄与している模様だ。本日は欧州時間にユーロ圏サービス部門購買担当者景気指数、ユーロ圏小売売上高の発表を予定している。前月から改善予想となっており、ユーロ圏の経済環境改善を裏付ける結果となれば9月1日高値108.613円までの上昇も視野に入ってきそう。また、その後の米雇用統計は市場の注目度が高いが故に、影響を受ける可能性が高いため警戒が必要となるだろう。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円 82.50- 86.00
ユーロ・円 106.20-109.60
ポンド・円 128.50-132.10

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 四半期法人企業統計調査・ソフトウェア含む全産業設備投資額[前年同期比]
16:15 CHF 消費者物価指数(CPI)[前月比]
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
17:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
18:00 EUR 小売売上高[前月比]
21:30 USD 非農業部門雇用者数変化[前月比]
21:30 USD 失業率
23:00 USD ISM非製造業景況指数(総合)

≪2010年9月2日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「べア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
8月24日に15年振り安値をマークして以来、下方向に攻め切れず底堅い動きとなってお
り「ブル」継続となった。下値は硬いものの、日足一目均衡表転換線に3日連続で上値
を抑えられる等、明確な方向感を見出せずにいる。本日は米雇用統計によってどちらを
ブレイクするかがポイントと見る向きもあり、結果が予想を下回った場合は、買いに固
執せず流れに乗ってポジションを売りに転ずるのも一考してよいかもしれない。


ユーロ円は「ブル」
ユーロ圏経済に対する悲観的な見方が弱まっており「ブル」となった。一時はあらゆる
通貨に対して売られていたユーロだったが、米景気先行き不安によって売りのターゲッ
トがドルに移ったことも相対的にユーロの支援材料となっている。しかし、積極的に買
い上げる程の材料には欠けるため、対円通貨全般が下落基調にある中、どこで下げ止ま
るかが目先のポイントとなるだろう。


ポンド円は「ブル」
昨日は英ネーションワイド住宅価格が予想を下回り下落、値ごろ感から「ブル」となっ
ている。本日は欧州時間に英サービス部門購買部担当者景気指数の発表が予定されてお
り、前回よりも悪化予想となっている。今週はまだら模様の指標結果となっており指標
発表の都度値が振れているため注意が必要か。また、米雇用統計の影響を受ける可能性
もあるため、英指標発表後も予断を許さない状況が続きそうだ。


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