2010/9/2 トレイダーズ証券「みんなのFX」

昨日のドル円は前日に大幅下落となった日経平均株価が底堅い動きとなったことや、豪・中国の経済指標が堅調な結果となったことがサポート要因となりじり高となった。また、民主党の小沢幹事長が代表選出馬にあたり「急激な円高には市場介入を含むあらゆる方策を果断に実施する」、「急激な円高に対処するため、予備費など2兆円を直ちに全額執行する」との発言が円売りを誘い値を伸ばした。しかし、戻り売り圧力は強く、前日の米国時間の高値(84.603円)とほぼ同水準の84.57円付近で頭打ちとなり、欧州時間には円がユーロ・ポンドに対して買われた事がドル円にも波及し下げ幅を拡大し84円割れを意識する展開に。流れは下向きのまま米国時間に入り、ADP雇用統計が予想を大きく下回ったことで(予想:1.5万人、結果:-1万人)一時83.67円まで下落した。発表直後は急落となったが、8月24日安値83.588円を下抜ける事が出来なかったことから買戻しが優勢となり、その後発表されたISM製造業景況指数が予想を上回る結果(予想:52.8、結果:56.3)だったことから上昇幅を拡大させた。米指標発表に値が振れる形となったが、最終的には高値近辺で推移し84.460円で取引を終えた。

ユーロ円は対ドルでの上昇が波及する形で上昇した。東京時間はアジア各国株価の堅調な推移や、小沢幹事長が為替介入に言及したことを受けてじりじりと107.40円付近まで値を伸ばした。その後は、欧州時間に発表されたユーロ圏製造業購買担当者景気指数が予想を上回り(予想:55.0、結果:55.1)上昇基調を維持、またポルトガルの短期証券入札が予定額を上回る等、比較的好調な需要があったことも好感された模様。また、前述の米経済指標結果を背景に米国株・原油価格が大幅上昇した事で投資家のリスク志向が強まり108.613円まで値を伸ばし、前日比約1.5円近く高い108.171円で取引を終えた。

本日の展開


さて本日のドル円だが、8月24日直近安値を下抜け出来なかったとはいえ、依然として下方向への圧力が強い状態が続いていると思われる。弱い米ファンダメンタルズが下落の主因であるため、米経済指標への注目度が高まっており米景気減速を裏付ける結果となれば、再度下値を試す展開も考えられる。明日金曜日には注目度が高い米公式雇用統計を控えているため、本日は様子見ムードが広がる可能性もあるが、米国時間には新規失業保険申請件数、米住宅販売保留指数といった指標発表も予定されているため注意が必要となろう。ファンダメンタルズでは弱材料が目立つ一方、テクニカルに目を向けてみると時間足ではダブルボトムを形成している。底値圏で出現することで相場の底を示すチャートパターンのため、ネックラインとなる9月1日11時高値84.573円近辺が意識される水準となりそう。地合は弱いとはいえ、ネックラインを明確に上抜ける事が出来れば、瞬間的に値を伸ばす展開もあるかもしれない。

ユーロ円はリスク許容度の回復に伴い堅調な推移となっている。昨日、IMFが財政に関する報告書を発表しており、その中で「EUとIMFのギリシャ支援は、市場からの資金調達が必要ないことを意味している」と見解が示されたほか、「ソブリン債のデフォルトリスクが過大評価されている」との指摘も示された。市場は財政問題を抱える南欧諸国に対し警戒心を残しているものの、一時のような緊迫状態では無いため、昨日の米国株高を受けてアジア主要国の株価が上昇した場合は一段高となる展開も予想される。また、欧州時間にはユーロ圏GDPの他、ECB政策金利発表後のトリシェ総裁の会見を控えているため、内容を見極めた上での対応が必要となるだろう。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円 83.60- 85.50
ユーロ・円 106.60-109.60
ポンド・円 128.80-132.10

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY マネタリーベース[前年同月比]
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)[前週分]
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)[前週分]
10:30 AUD 貿易収支
14:45 CHF 四半期国内総生産(GDP)[前期比]
15:00 GBP ネーションワイド住宅価格[前月比]
16:15 CHF 実質小売売上高[前年同月比]
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前月比]
18:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、改定値)[前期比]
20:45 EUR 欧州中央銀行(ECB)政策金利
21:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・改定値[前期比]
21:30 USD 新規失業保険申請件数
23:00 USD 製造業新規受注[前月比]
23:00 USD 住宅販売保留指数[前月比]

≪2010年9月1日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「べア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。

ドル円は「ブル」
小沢幹事長の為替介入言及、テクニカル的には時間足でダブルボトムが出現といった好材料
も出てきており「ブル」継続となった。しかし、米公式雇用統計を控えポジションを傾けづ
らい状況のため、下値は8月24日と昨日下げ止まった83.60円近辺、上値はダブルボトムの
ネックラインを上抜けた場合の目標値となる85.50円近辺をレジスタンスとして形成される
ボックスを意識した相場展開が予想される。


ユーロ円は「ブル」
株価・原油価格の上昇が市場のリスク志向を強めており「ブル」継続となった。一目均衡表
では日足転換線を上抜けており、時間足では基準線・転換線は共に上向き、価格は雲の上を
推移しているため、短期的には上向きの流れとなっている。そのため、欧州時間に発表され
るユーロ圏経済指標が予想の範囲内の結果であれば8月30日直近高値109.556円までの上昇
も視野に入れておきたい。


豪ドル円は「ブル」
昨日発表された豪四半期GDPが予想を大きく上回り(予想:前期比+0.9%、結果:+1.2%)
堅調な豪経済を裏付ける結果となったため「ブル」継続となった。また、株高・原油高に伴
う資源国通貨買いも支援材料となっている。日足一目均衡表では転換線・基準線・雲を1日
で全て上抜ける大陽線となる等、短期的にはファンダメンタルズ、テクニカル共に良好な状
態のため8月30日高値77.509円までの上昇もあるかもしれない。


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