2010/8/17 トレイダーズ証券「みんなのFX」

ドル円は、先週末とほぼ同水準で始まったものの地合は弱くじりじりと軟化、更に朝方発表された日本の2010年第2四半期GDPが市場予想を大きく下回った(予想:前期比+0.6%、結果:前期比+0.1%)ことでリスク回避の動きが強まり下げ幅を拡大した。年率ベースで見ると3四半期連続でプラス成長を確保しているが、円高基調が続いている事や個人消費の低迷が先行き不透明感を強め、市場の不安心理を高めている。東京時間の午後に入ってからは日経平均株価が下げ幅を縮小するに連れドル円も85.96円付近とわずかに反発するが、86円台には届かずあえなく反落となった。その後はリスク回避の流れが優勢となり、米国時間にはNY連銀製造業景気指数をはじめ(予想:8.3、結果:7.1)、対米証券投資、NAHB住宅市場指数が軒並み予想を下回る結果となり85.216円まで下落した。売り一巡後は横ばいに推移し85.363円で取引を終えた。

ユーロ円は序盤、日本の四半期GDP発表を受けて下げ幅を拡大したが、中国株が売り一巡後は2%を越す上げ幅となったことや時間外のダウ先物がじり高となったことが好感され110.278円まで値を伸ばした。しかし、ポルトガル中央銀行が発表した「国内銀行のECBからの7月の借入額は過去最高の488億ユーロとなり、前月から21.5%増加している」との内容が金融機関に対する資金調達懸念につながり上値を圧迫、じりじりと値を崩し8月12日直近安値と同水準の109.161円まで下落し、不安材料を抱えたまま109.463円で取引を終えた。

本日の展開


さて本日のドル円だが、政府・日銀による口先介入、実弾介入に対する警戒感はあるものの、実効性・効果には疑問符が付いている状況と考えられる中、リスク回避の動きから下値を試す展開が予想される。15年振りの安値水準を記録しているにも関わらず買い意欲は弱く、わずか1日で8月11日直近安値84.73円から8月13日直近高値86.37円までの上昇に対する61.8%押しを達成しているため、目先は直近安値84.73円を試す展開となりそうだ。また、米国時間に住宅着工件数・卸売物価指数等、注目指標を控えているため、昨晩のように市場予想を下回った場合には下げ幅が大きく拡大する可能性があるため注意が必要となりそうだ。

ユーロ円はギリシャやアイルランドに対する財政不安に加え、ポルトガルの金融機関に対する不信感といった悪材料が目立つ格好となっている。6月初旬から続いていた対ドルでの上昇も一服しており、対円でも売られる展開が継続しそうだ。また、本日は独・ユーロ圏のZEW景況感調査の発表が予定されている。今回の発表分は前回から悪化予想となっているが、ユーロ安を背景に独経済は回復基調となっており一部では上振れ期待もあるため、注目度は高く発表後の動向に注意したい。

[本日予想レンジ]
ドル ・円 84.500- 86.200
ユーロ・円 108.500-110.800
ポンド・円 132.000-134.900

【今日の主な経済指標】

10:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
17:00 EUR 経常収支
17:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前月比]
17:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前月比]
18:00 EUR ZEW景況感調査
21:30 CAD 対カナダ証券投資額
21:30 CAD 製造業出荷[前月比]
21:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比]
21:30 USD 住宅着工件数[前月比]
21:30 USD 建設許可件数[前月比]
22:15 USD 鉱工業生産[前月比]
22:15 USD 設備稼働率

≪2010年8月16日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。

ドル円は「ブル」
前日から約1円近く下落し、割安感が強まった事もあり「ブル」となった。歴史的安値水準で
あることから反発期待が膨らんでいるとも考えられるが、主要なサポートラインも見当たらな
いため、新規の売り材料が出た場合には値が走り、安値を更新する展開も想定しておく必要が
ありそうだ。


ポンド円は「ブル」
直近レンジの133円台前半近辺まで下落しており反発期待から「ブル」継続となっている。
しかし、時間足を見ると右肩下がりの三角持合を形成しているため、レンジ下限を下抜けた場
合は7月22日直近安130.838円を目標とした下値トレンドに入るかもしれない。本日は英消費
者物価指数、小売売上高といった注目指標を控えているため結果を見極めた上での対応が必要
となろう。


豪ドル円は「ブル」
高金利通貨である事から根強く「ブル」継続となっている。市場ではリスク回避の動きが優勢
となっているため売られやすい環境ではあるが、売り一巡後の反発期待が大きい表れだろうか。
しかし、直近は欧米ともにネガティブ材料が出てきており、主要国の株価も軟調な展開となっ
ているため豪ドル円も弱含みの展開が予想される。


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