投信か個別株か。それぞれタイプの違う商品を選んで、急成長に便乗しよう。

投資する手段は大きく分けて4つある


現在、日本の投資家が、ブラジルに投資する方法は、大きく分けて4種類ある。1つ目が通常の投資信託、2つ目がETF(上場投資信託)、3つ目がADR(米国預託証券)、そして最後が個別株だ。それぞれ具体的に見ていこう。

「投資信託には、大きく分けて、株式型、債券型、通貨選択型の3タイプがあります」そう語るのは、リッパー・ジャパンの篠田尚子氏。



「'06年に日本で初めてブラジルへ投資する投信としてHSBCブラジルオープン(株式型)が登場して以来、この順番で流行のタイプが入れ替わっています。その流行の入れ替わりが、ちょうどレアルのピークと重なっている(前ページグラフ)のは偶然でしょうか」

最初は、株式型の投信が相次いで設定されたが、ブラジルの高い政策金利に着目し、高い配当を出す毎月分配型の債券型投信と、通貨選択型投信が人気を呼ぶようになったのだ。

何しろ、ブラジルレアルは史上最低金利の現在でも、8%以上の金利がついている、豪ドルなど目じゃない高金利通貨なのだが、通貨規制がなされており、個人投資家が外貨預金やFXなどで投資することはできない。

「債券型や通貨選択型への投資は、実質的にレアル投資の代替だと考えてもよいでしょう」

そして、投資信託を選ぶ際のポイントとして、過去の実績と投資コスト(販売手数料や信託報酬)が注目されるが……。

「新興国への投資では、運用のための調査をしっかり行うには、それなりにコストがかかります。それが投資コストに反映する面もありますので、必ずしも投資コストが低い銘柄が良い、というわけではありません」

投資コストの多少の差よりも、どれだけ実績を残しているのかを基準に判断したほうがいい、ということだ。



【今回お話を聞いた3人の先生】
■二本章 氏
ブラジルの個別株を日本国内で唯一買うことのできる「ニュース証券」の調査機関・ニュースアセットマネジメント社長。
ブラジル、ロシア、ベトナム、タイ、ドバイなど、新興国市場の専門家。

■永石修一 氏
日本で唯一の「ラテンアメリカがわかる公認会計士」。
中南米の経済、投資事情について触れたブログ「ラテンって何やねん!?」
http://southamerica.dgblog.dreamgate.gr.jp

■篠田尚子 氏
リッパー・ジャパンのファンドアナリスト。
国内銀行で個人向け資産運用相談業務などを経験。豊富なデータを分析し、個人から機関投資家まで、役立つファンド分析を提供している。