2010/7/20 トレイダーズ証券「みんなのFX」

ドル円は、東京市場が休場となるなか86円台半ば付近での取引となっていたが、日銀の追加金融緩和観測や中国株価が大幅高となったほか、欧州株価も堅調な推移となったことから一時87.210円まで押し上げられた。しかしNYダウが小高く寄り付いたものの、その後マイナス圏に下落するとリスク回避的な円買いとなり86円半ばまで下落した。その後はNYダウが下げ幅を縮小したことにより、リスク許容度が回復し円が売られ、結局86.690円で引けるなど方向感のないポジション調整中心の取引となった。

ユーロ円は、材料難のなか111.747円で取引が始まったが、欧州勢参入前に格付け会社ムーディーズがアイルランドの格付けを1段階引き下げた(Aa1→Aa2)ことや、ハンガリー財政問題などがユーロ売りの手掛かりとなり、111.433円まで下落した。下落一服後はユーロドルでソブリン系や中東系、ユーロポンドで米銀の買いが観測され、ユーロ円も113.053円まで上昇したが、独ヒポ・レアルエステートが「ストレステストに不合格」と報じられたことや欧州株がマイナス圏で引けたことからユーロ売りとなり、112.218円で取引を終えた。


本日の展開


昨日は発表された米7月NAHB住宅市場指数は14と予想(16)を下回り、2009年4月以来の低水準となった。一時円買い・株安で反応しており住宅関連指標に対する関心の高さが窺える。本日は住宅着工件数や建設許可件数、21日にはMBA住宅ローン申請指数、22日には中古住宅販売や住宅価格指数などの発表を控えており、結果次第では上下に触れやすい展開が予想される。一方で、日銀における「1-2ヶ月間、85円程度で取引される場合、追加緩和策を検討する」との可能性が報じられると、一時円安に振れる場面も見られた。円高による景気悪化に対する牽制が狙いと考えられるが、一定の円売り・ドル買いの効果があったようだ。また新規材料不足となる場面では当面、企業決算や株価動向が相場に影響を及ぼしやすいことも念頭に入れておきたい。

ユーロは、独ヒポ・レアルエステートが「ストレステストに不合格」との見通しが報じられ、ユーロ売りの反応となった。これまで欧州金融機関を巡るストレステストについては楽観的な見方が台頭していたが、初めて不合格が報道されたことから敏感に反応したようだ。もっとも同社の不合格については、大方予想通りの結果とされており、反応も一時的なものにとどまったようだ。欧州銀行監督委員会(CEBS)はストレステストの結果発表を「日本時間24日午前1時」と明らかにしたが、それまでは今回のようにストレステストの結果が漏れ伝わる場面も想定されるため、狼狽することのないようにしたい。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円  85.50- 88.50
ユーロ・円 110.50-114.50
ポンド・円 130.00-136.00

【今日の主な経済指標】

14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値
15:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比]
15:15 CHF 貿易収支
17:30 GBP マネーサプライM4速報値[前年同月比]
17:30 GBP マネーサプライM4速報値[前月比]
21:30 USD 建設許可件数[前月比]
21:30 USD 建設許可件数[年率換算件数]
21:30 USD 住宅着工件数[前月比]
21:30 USD 住宅着工件数[年率換算件数]
22:00 CAD カナダ銀行 政策金利

≪2010年7月19日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
方向感探る展開の中、下値では値ごろ感から買いが入り「ブル」が優勢。オバマ大統領の
「雇用を促進し、景気回復を助けることが必要」「共和党は、緊急失業保険支給延長に対
する反対を取り下げるべき」といった発言から、経済成長と雇用促進、失業者救済のため
に積極的に手段をとる姿勢を鮮明にしている。雇用保険延長法案は本日議会を通過する見
通しとなっており、心理的にはドル買い材料と考えられる。


ユーロ円は「ベア」
ポジションは「ベア」。独ヒポ・レアルエステートのストレステストの見通し「不合格」
と報じられたことが嫌気されているようだ。しかし良くない結果となったとしても、資本
増強や救済の必要性が明確となることからマイナス材料とだけ捉えるには尚早と言えそう。
以上も踏まえながら週末のストレステスト結果に注目が集まりそうだ。


豪ドル円は「ブル」
インカム狙いの長期保有ポジションが多く、引き続き「ブル」だ。本日、豪中銀議事録の
発表を控えてか昨日の豪ドルは底堅く、比較的値幅の狭い取引となったようだ。既に6日に
発表された政策金利は4.50%と予想通り据え置きだったが、景気に対する認識や今後の追
加利上げの時期について議論が注目される。


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