エントリーは両方の条件を完全に満たしたときのみ!



 「ただ、ADXが38を越えてきているようなら、勢いがありすぎますから、そろそろ値動き縮小となる可能性もあります。38を越えてからのエントリーはしません

 エントリーしていいのは、ADXとボリンジャー、両方が条件を満たしたときのみで、どちらか一方が条件を満たしていなかったら見送り。初心者が勝つためには、「絶対勝てる!」という場面だけにエントリーを限定するのが、損を小さくするための秘訣なのだ。

 「ボリンジャーについては、上下幅がどのくらいなのかラインで教えてくれる『B Band Width Ratio』という便利な指標もあるので、使える人は使ってみてください」。これを使うなら「ADXが18を越えて上昇してきて、Ratioも右上がりになってきたらエントリー」と考えればいい。入り方はこれだけだ。

 じゃあ、出口はどう考えるべき?

 「損切りは英ポンド/円なら20銭が目安で利益確定も20銭くらい、英ポンドより値動きの小さい米ドル/円は損切りが10銭で利益確定が5銭、ユーロ/円は利益確定も損切りも10~15銭が目安です。ただ、利益が伸ばせるときは極力伸ばします。勢いがあるときはローソク足がシュッと伸びていきますから、伸びていく限りは我慢して、その伸びが止まったら利益確定といったイメージです」







タイムマネジメントでFXのリスクは半分に減らせる


 “くのいちトレード”の手法はこれで終了。でも、えつこ氏の本領が発揮されるのは「タイムマネジメント」なのだ。

 「相場には勢いの出やすい時間があります。そうした時間だけに集中して取引すれば、ムダなエントリーをせずに済みますから、リスクは半分に減らせるんです」

 育児や家事に追われるえつこ氏にとって、いかに時間を有効に使うかは死活問題。そこから生まれたのが、えつこ流タイムマネジメント術なのだ。

 「相場が動いた時間帯をメモしておくと、何時頃に相場が動きやすいか見えてきます。動かない時間帯は家事や仕事に専念して取引すれば、効率よく稼げますよね」

 毎月驚異の成績を上げるえつこ氏だが、取引時間は意外に短い。チャートに張りついて取引するのは朝と夜、それぞれ2時間ほど。

 「やりやすいのは朝9〜11時。朝10時は中国市場も開きますし、仲値決めといって銀行がその日の基準となるレートを決めるので、その前後に動きやすいんです。あとは夕方4時頃からの2時間、欧州市場が開いた頃です。もう1つが夜10〜0時くらいまで。NY市場が開いていますし、経済指標の発表も多いですから」

 逆にお昼から3時くらいまでは相場が動きにくい、つまり初心者が勝ちづらい時間帯なのだとか。

 「さらに季節による特徴も踏まえておくと、より勢いが摑みやすくなります。3月だと日本企業の決算時期なので、レパトリといって外貨を円に戻す動きで円高になりやすいし、4月であればイースター(復活祭)があるので、大口の投資家が休暇前にポジションを決済しやすく、やはり円高になりやすいといった傾向があります」

 このような値動きのクセを踏まえたうえで取引すれば、初心者でも格段に勝率が上がるはず。

 「私の目標は午前中1回取引して20Pips、午後も1回取引して20Pipsを取ることです」

 でも、一日40Pips程度の利幅で月数百万円を稼ぐには、ハイレバにならざるを得ない?

 「毎月初めは10万円スタートですから、枚数も5枚程度。ただ、儲けが増えてきた月末には、200枚程度を動かしています。枚数については細かいルールを決めていますが、目安としては資金の半分を使ってトレードしています」

 また、デイトレーダーだとファンダメンタルズ軽視になりがちだが、えつこ氏の場合はニュースもチェック。ファンダメンタルズも頭に入れている。

「テクニカルとファンダメンタルズの方向が一致していると、精度が高まりますから、負けを減らすことができます」

 初心者が第一に考えるべきは確度の高い局面だけを狙って取引して、負けを減らすこと。主婦ならではの、時間を効率的に使った“くのいちトレード”で、お金も効率よく増やすべし!



■えつこ氏
毎月10万円で始めて月末には数百万円まで増やすことを繰り返す主婦トレーダー。
5月にパンローリングからFX本を出版予定。
http://etsuko838.blog46.fc2.com