2010/7/13 EMCOM 証券「みんなのFX」

昨日のドル円は序盤、参院選で民主党が惨敗したことから政局不安に陥るのではといった懸念から、円売り優勢の展開となり、一時89.155円まで上昇した。しかし、その後は円売りも一服し88.70円付近まで反落。欧州勢参入後は、取引材料不足から積極的な取引は見受けられずジリ安の展開となった。NY時間に入っても米株式が小動きとなるなど方向感に乏しい展開が継続し、前日比3銭安となる88.621円で取引を終えた。

ユーロ円は序盤、日本の政局不安を受けた円売りに押され一時112.388円まで上昇した。その後、先週末にドイツのシュピーゲル誌が「欧州銀行のストレステストの結果次第では、独連邦債にヘアカット(担保の掛け目)を適用する可能性がある」と報じたことを意識されユーロ売りが優勢となり一時111.134円まで下落した。NY市場に入り米株式市場が小動きとなっていたが、引けにかけてわずかながら株式相場が上値を伸ばしたことがユーロ円のサポート材料となり、112円台までは届かなかったものの半値戻しとなる111.623円で取引を終えた。


本日の展開


本日のドル円は英小売連合(BRC)の小売売上高調査等を手掛かりとしつつ、昨日のNY市場の堅調な流れを引き継ぎ、序盤は底堅く推移することが予想される。また、経済指標ではNY市場時間帯の米貿易収支(前回:-403億ドル 予測:-390億ドル)が注目される。今週から米主要企業の決算発表が本格化するため、米国株式市場の動向に大きく左右されるものと考えられ、本日の早朝未明に米アルミニウム大手のアルコア社が第2四半期決算を発表し市場予想を上回ったことから、他主要企業の業績上振れ期待も高まっている様子。神経質な展開になると思われるが、再び89円を上抜けてくるかどうかに注目したい。

ユーロ円は、今月23日にストレステストの結果が公表されることから慎重な展開が続いているものの、リスク姿勢にやや回復の兆しが窺える。欧州PIIGS諸国が抱える金融不安が一服していると考えれば、下落余地は限定的になる可能性が高そうだ。そして、米国企業の好決算による欧米株式市場の上昇がユーロ買いをサポートする展開も考えられる。アルコアの好決算は高いアルミ需要を示唆する内容として世界の景気回復期待を強める状況となっており、リスク選好のムードが強まれば一段のユーロ買いとなる可能性は高いと思われ、112円を上抜けし底堅く推移できるかが焦点となろう。

[今日の予想レンジ]

ドル ・円 88.000- 90.800
ユーロ・円 111.100-115.600
ポンド・円 131.500-135.600

【本日の主な経済指標】

08:01 GBP 英小売連合(BRC)小売売上高調査[前年同月比]
08:01 GBP 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
10:30 AUD NAB企業景況感指数
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比]
14:00 JPY 消費者態度指数・一般世帯
15:45 FRF 消費者物価指数(CPI)[前月比]
16:15 CHF 生産者輸入価格[前月比]
17:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前月比]
17:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前年同月比]
17:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前月比]
17:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前年同月比]
18:00 DEM ZEW景況感調査(期待指数)
18:00 EUR ZEW景況感調査
21:30 CAD 貿易収支
21:30 USD 貿易収支
03:00 USD 月次財政収支

≪2010年7月12日クローズ時点≫

ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
昨日のドル円は往って来いとなったが、米企業決算に対する期待から「ブル」となっ
ている。米国時間には米貿易収支・米月次財政収支の発表が控えていることから発表
後における急変動の可能性もあるため注意が必要となるだろう。また、米インテルの
決算発表も控えており発表後の動向に注目したい。


ユーロ円は「ブル」
ポジションは「ブル」。先週の上昇から落ち着いた値動きとなっているが、米企業の
決算次第では一段高となる可能性がありそうだ。また本日は、英消費者物価指数(前
回:0.2% 予測:0.0%)・独ZEW景況感調査(前回:28.7 予測:25.3)が控えており、
結果次第では大きく動く可能性もあるため注意しておきたい。


豪ドル円は「ブル」
ポジションは「ブル」。欧州の金融問題に対する懸念も後退していることや、堅調な
景気を背景に追加利上げの観測も浮上していることから、上値を伸ばす展開も予想さ
れる。また、米株式市場の下落余地も小さいとの見方も多く、リスク選好度も高まり
から、短期的に心理的な節目となる80円台を目標に買い進む展開も考えられる。


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