チャートをノートに貼って敗因を記録・分析


[三空] トレードの記録って、いつもつけていますか?

[レッド] つけてません。負けるとつけたくなくって……。

[しむしむ] よくわかります(笑)。

[三空] 確かに。でも勝てるトレーダーというのは、自分のトレードを良く理解しています。そうなるには毎日きちんと記録をつけ、後で読み返して反省することが絶対に必要です。失敗したトレードほど、記録しないと駄目なんですよ。

[レッド] それって、何をどう書いておけばいいんですか?

[三空] 簡単なのは、その日のチャートを印刷してノートに貼り、

・エントリーポイントと枚数
・なぜエントリーしたのか
・なぜナンピンしたのか
・なぜ損切りできなかったのか
・なぜ最終的に大損したのか
・どうすればよかったのか


などを書きとめておく。そうした記録を、風呂にでも入りながら復習しておくと、同じような場面で失敗を繰り返さなくなります。

[しむしむ] なるほど。僕も自分のトレードはメモに残していますが、そこまで細かくは書いてませんでした。でもこういうのって、続けるのが大変ですよね。


[三空] もうひとつ、僕は毎日の勝率とその日の値動きの大きさを5段階でつけています。

[しむしむ] 値動きの大きさ?

[三空] 全然動かない日を1、雇用統計などでめちゃくちゃ動いた日を5として、1〜5の5段階で評価するんです。ここから、地合と自分の手法がマッチしているかどうかがわかります。たとえば、「値動きのない1〜2の日は逆張りが有効で、4〜5の日は順張りが勝てる」といった感じで、地合に合った手法を選ぶことができます。ちなみに前日の地合がそのまま続くわけではないので、前日が1だったら今日は2、前日が5だったら今日は4、ひとつ真ん中に寄せて判断しています。

[しむしむ] 値動きによってトレード手法を使い分けるわけですね。

[レッド] チャートは何を見ればいいんでしょう?

[三空] ダウを売買するとしても、当然ながらダウのチャートだけでは駄目です。最低でもドル/円、ユーロ/ドル、できれば金も見たいですね。たとえばダウとドル/円が連動して急落しているとき、ドル/円が下値支持線に来たタイミングでダウも一緒に下げ止まったりするんです。

[レッド] チャートは何分足を?

[三空] 1分足と5分足は絶対で、できれば15分足、余裕があれば4時間足と日足も欲しい。

[レッド] そんなに? でも、何をどう見ればいいんですか?

[三空] まず4時間足と日足で、全体のトレンドを見ます。次に15分足でその日1日の値動きを。それで5分足と1分足で実際に売買します。今、パソコンのモニターは何枚使っていますか?

[レッド] ノートパソコンで売買し、デスクトップで他のネットをしています。

[三空] トレードに使っているのはノートの1枚だけか。それだと少ないですね、じゃあ、まずモニターを買いましょう(笑)。

[しむしむ] いきなり、そっちですか(笑)。確かに僕も2枚並べていますけど。

[レッド] 儲かったら買おうと思っているんですが、遅いですか?

[三空] 今モニターは凄く安くなっているから、そこはケチるところじゃないですよ。チャートは1度に多く表示させればさせるほど、情報が一瞬で頭に入って有利。その違いは大きいです。できれば、パソコンももう1台くらい……。

[レッド] いえ、とりあえずモニターだけで勘弁してください(笑)


【用語解説】

■銘柄とレバレッジ
CFDは、世界各国の株式や株価指数、金や原油などコモディティ、債券など、業者によっては数千種類以上もの銘柄を売買できるのがメリットのひとつ。最近ではCO₂排出権を売買できる業者も登場している。また自己資金の何倍もの金額を売買でき、その倍率を「レバレッジ」と呼ぶ。たとえば10000ドルのダウを売買するのに必要な資金(必要証拠金)が500ドルだとすると、レバレッジは最大20倍となる。

■デイトレード
買った、あるいは売った銘柄を、その日のうちに決済する短期の売買手法。中でも決済までの期間が数秒〜数分と特に短い手法を「スキャルピング」と呼ぶ。

■ボリンジャー
正式には「ボリンジャーバンド」。値動きの幅を示す指標で、相場の転換点などを読むのに使われる。

■エントリーポイント
買い、あるいは売りでポジションを持つことを「エントリー」、その場所(タイミング)を「エントリーポイント」と呼ぶ。

■ナンピン
買い(売り)エントリーの後で値下がり(値上がり)したとき、さらに安値で買い増す(高値で売り増す)こと。平均買値が下がった(平均売値が上がった)分有利になるが、そのまま反転せずに値下がり(値上がり)が続くと損失が拡大する両刃の剣。

■チャート
時間経過とともに変化する売買価格をグラフにしたもの。

■下値支持線
価格が上下運動を繰り返しているときの下限ラインのこと。同じように上限ラインは「上値抵抗線」と呼ばれる。

■アラートを鳴らす
取引ソフトによっては、銘柄価格がボリンジャーバンドにタッチしたらアラームを鳴らす機能があるソフトがある。よそ見をしていても売買チャンスを逃さない。

■スイングトレード
当日中に完了するデイトレードに対し、エントリーから決済まで数日間かける売買方法のこと。10バーチャルトレード「デモトレード」とも呼ばれ、実際のお金を使うことなく、本物の相場と同じ値動きに合わせゲームのように売買をする仮想トレードのこと。

■バーチャルトレード
「デモトレード」とも呼ばれ、実際のお金を使うことなく、本物の相場と同じ値動きに合わせゲームのように売買をする仮想トレードのこと。


■三空さん
カリスマトレーダー。'03年に株式投資を始め、4年で約2.5億の資産を築く。'08年夏からはCFDに進出。ダウの売買で500万円を4か月で4500万円にまで増やした実績を持つ。

■しむしむさん
中国やタイ、ロシアなど、マイナーな新興国の株式投資を特異とする個人投資家。海外株を売れることからCFDに参戦。長期投資が主で、現在迄のCFD戦績は±ゼロくらい。

■レッド・チャップリンさん
27歳の兼業トレーダーで、2年前に日本株で投資デビュー。昨年7月からCFDを始めるものの負けが続いており、危機感を募らす。現在、投資の師匠を募集中。