2009/11/09 EMCOM証券「みんなのFX」

先週金曜日の為替相場は、東京市場の時間帯には新規材料に乏しく積極的な取引は控えられる状況に。また、米国雇用統計を待っての様子見相場の展開となり、狭いレンジでの推移となった。

ニューヨーク市場の時間帯に発表された注目の米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比19万人減と市場予想の17万5000人程度減より弱い数値に。更に、失業率は10.2%と1983年6月以来、26年4か月ぶりに10%の大台を突破し、大幅な悪化となった。これを受けてドル円をはじめとしたクロス円全般で一気に円買いが強まり、ドル円は一時89.611円、ユーロ円は133.208円、ポンド円は148.415円まで下落。その後も円高水準で推移し、ドル円は89.945円と90円台を割り込んだ状況で取引を終えた。また、ユーロ円は133.544円、ポンド円は149.428円で取引を終えた。


今週の展開


四半期のGDPが好転するなど、米国景気の底打ち期待が広がりつつあった中、米国雇用統計では失業率が心理的な節目となる10%を超える結果となった。今後、消費者心理の悪化から米国景気先行きに対する不安が高まることで、景気二番底との懸念が強まりそうだ。ドル先安感は当面継続することとなりそうだ。

一方で、FOMCによる低金利政策の継続が米国の景気を下支えするとの思惑から、NYダウは安く寄り付いた後、持ち直しており、10,000ドル台を維持している。これにより、投資家のリスク許容度の低下に歯止めがかかれば、欧州通貨や資源国通貨が買いやすい状況となり、ユーロ円なども比較的底堅く推移する可能性も否定できない。
株式相場の動向や商品価格の動向ともに、欧州通貨や資源国通貨の値動きに注目したい。

[今週の予想レンジ]
ドル ・円  87.00- 91.00
ユーロ・円 128.00-135.00
ポンド・円 145.00-155.00

【今週の主な経済指標】

11/9(月)
9:30(豪) 住宅ローン件数
16:00(独) 輸入物価指数
16:00(独) 経常収支
16:00(独) 貿易収支
20:00(独) 鉱工業生産
22:15(加) 住宅着工件数

11/10(火)
8:50(日) マネーストックM2
8:50(日) 国際収支・貿易収支
8:50(日) 国際収支・経常収支
9:00(英) 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
9:00(英) 英小売連合(BRC)小売売上高調査
9:30(豪) NAB企業景況感指数
14:00(日) 景気ウオッチャー調査-現状判断DI
15:45(ス) スイスSECO消費者信頼感指数
16:00(独) 消費者物価指数(CPI、改定値)
18:30(英) 貿易収支
19:00(欧) ZEW景況感調査
19:00(独) ZEW景況感調査(期待指数)

11/11(水)
8:50(日) 機械受注
18:30(英) 失業保険申請件数
18:30(英) 失業率
19:30(英) 英中銀イングランド銀行、四半期ごとの物価報告(インフレリポート)

11/12(木)
6:45(ニ) 小売売上高指数
8 :50(日) 国内企業物価指数
10:30(豪) 失業率
10:30(豪) 新規雇用者数
18:00(欧) 欧州中央銀行(ECB)月報
19:00(欧) 鉱工業生産
21:00(米) MBA住宅ローン申請指数
22:30(米) 新規失業保険申請件数
22:30(加) 新築住宅価格指数
4:00(米) 月次財政収支

11/13(金)
13:30(日) 鉱工業生産・確報値
14:00(日) 消費者態度指数・一般世帯
16:00(独) 国内総生産(GDP、速報値)
17:15(ス) 生産者輸入価格 前月比
19:00(欧) 四半期域内総生産(GDP、速報値)
19:00(欧) 消費者物価指数(HICP、改定値)
22:30(米) 輸出物価指数
22:30(米) 輸入物価指数
22:30(米) 貿易収支
22:30(加) 貿易収支
0:00(米) ミシガン大学消費者態度指数・速報値

さて、マーケット参加者のポジションは......

≪2009年11月6日クローズ時点≫

ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
失業率が心理的な節目となる10%を超える結果となり、ドル円は再び90円台を割る展開と
なっている。参加者は値ごろ感から「ブル」を選択しているものの、ドル売りの流れが強
まる地合いでは上値の重い展開となりそうだ。目下、89円台を維持できるかどうかが焦点
となろうか。


ユーロ円は「ブル」
ユーロ円は米雇用統計を受けて再び133円台まで下落。しかし、FOMCの低金利政策の長
期化が米国景気を下支えするとの予測からNYダウは小幅ながら上昇して終えている。株価
が底堅く推移する状況が続けばユーロの買い戻しが進む展開となろうか。


ポンド円は「ブル」
一時148円台まで下落したポンドであるが、149円台半ばまで値を戻す展開となっている。
英中銀が量的緩和の拡大幅を小規模にしたことがポンド買いを支えており、参加者も強気
の「ブル」を支持している状況となっている。今週は英国の失業率等の発表が控えており、
足元の景況感に改善の兆しが見られれば、一段の上値を模索する展開となろうか。


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