トレンドとは相場の流れのことです。チャートは上下を繰り返しながら、値をつけていくものですが、高値と安値が同時に切り上がっていく状況が上昇トレンド。逆に切り下がっていくのが下降トレンドです。為替相場は常に一定の価格にあるわけではなく、上がったり下がったりを繰り返しているんです」

 簡単に言えば、右肩上がりなら上昇トレンド、右肩下がりは下降トレンドということだ。どうやら僕は、その流れの逆を見事についたらしい……。

 「また、高値も安値も更新しない場合、レンジ相場と言います。方向がどちらにいくかわかりませんから、レンジのときはうかつにエントリーしても勝てないでしょう。初心者でなくても、やめたほうがいいです」

 トレンドを無視して、闇雲にエントリーしたところで勝てるわけがない。最初にやるべきは相場のトレンドが、どちらに向かっているかを確認することなのだ。

 「『上昇』『下降』『レンジ』の3種類を理解したら、今度は日足チャートを見る。1週間の相場の流れが売りか買いかを見る癖をつけて、大きなトレンドがどっちに向かっているのかを確認してください」



1日足→1時間足→15分足の順番で見る


 先生いわく「日足を見ると、相場の大きな流れがどのように推移していたのかを知ることができる」という。昨日や一昨日の高値と比べて、高値を更新しているかどうか確認してみよう。

 「大きなトレンドを逃してしまうと、君のように値動きに振り回されがちです。FXの醍醐味はそのトレンドを摑むことなんですよ」

 逆に日足を見て、トレンドがなければ、その日はトレードをしないほうがよいとのこと。ダメならパソコンを閉じるくらいの気持ちでいたほうがいいのかもしれない。

 「そして、長期トレンドの次は1時間足と15分足で直近のトレンドを見る。すべての時間足でトレンドの方向がそろえば、相場の流れがはっきりしているときです」

 トレンドを摑むためには一つの時間足だけでなく、「長い足」→「短い足」へとチャートを使い分けることが必要になる。ちょっとしたテクニックを知っただけで、もっとFXに興味が出てきたぞ。





■杉田勝 氏
FXスクール『Win-Invest/Japan』会長。
ロンドン在住の元ヘッジファンドマネージャー。
今まで何人もの専業トレーダーを育成してきた。
著作に『FX先生』(小社刊)がある。