「今年度は1Qよりも2Q、2Qよりも3Qと、業績の回復が見込まれていました。実際、期初の業績予想よりも上方修正した企業は、1002社にも上っています」というのは、前出の本吉亮氏。それなら、この中から業績回復が鮮明で、まだ上がりそうで、これから買ってもいい銘柄を知りたい!

 「スクリーニングの方法は3つの視点。1つ目は上方修正の大きさですが、上方修正の額が株価に与えるインパクトを見なければなりません。『10億円の上方修正』といっても、大企業にとってはほとんど影響ありませんが、中小企業の株価にはインパクト大ですよね。そこで、時価総額に対する上方修正の額を計算し偏差値化したのが、『①増額修正』の欄です」

 ただ、すでに株価が上がりきっていては困りもの……。

 「そこで、昨年来安値と比べ、まだあまり反発していないかどうかが2つ目の視点で、『②反発力』の欄。ドリコムのように、10か月で11倍になってしまった銘柄もあります。このような銘柄をこれから買うよりは、まだ上がる余地が大きい銘柄のほうが安心でしょう。業績の回復は確かなのですから。そして、PBRやPERなどで『③割安性』も勘案しました」

 最後に①〜③の偏差値から総合偏差値を算出し、1002社をランキング。これだけでも有望銘柄に違いないのだろうが、本吉氏は「なかでも赤字予想から黒字転換する銘柄は、特に期待できるでしょう」と指摘。確かに、最高益を更新し続ける企業は魅力的だが、底入れし業績が戻るとき、株価は最もダイナミックに動くもの。1002社のランキングのなかから“黒転”の上位39社が下の表で、「もう赤字にはならないだろう」と自信を覗かせる企業だ。