2009/10/30 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円は序盤、米景気の先行き懸念を背景に軟調な推移をみせると、その後もNYダウの大幅安を受けて日経平均が一時、200円安と下げ幅を拡大したことからリスク回避の円買いが先行し90.239円へと下げ幅を拡大し安値を更新。しかし、NY時間に発表された米第3四半期GDPは3.5%という結果となり、5四半期ぶりのプラス、伸び率としては2007年以来最大。今回の結果を受けてリスク志向増大→ドル売り・円売りに流れが変わり、特に円売りが加速したことで、ドル円もプラスへ転換し91.428円で引けた。

ユーロ円は序盤、株安連鎖懸念を背景にユーロ売りが強まり軟調なスタート。しかし、独雇用統計が予想より大幅な改善を見せたことが材料となった事や、米GDPの好結果を背景としたリスク志向の回復から、欧米の株価が大幅に上昇。WTI原油先物価格が1バレル=80ドル台に乗せたことも買いを誘い相場を支えた。
終値は2.247円ユーロ高の135.627円。

豪ドル円も急騰。昨日までの流れから一転、円売りの展開に上値を拡大した。米GDPを受け、前日までの「リスク回避」から「リスク選好」へとムードが一変し、株買い、商品買いが優勢に。豪ドルを始め、資源国通貨が急伸する展開となり、豪ドル円は83.665円。NZドル円は66.995円。カナダドルは85.642円とそれぞれ上昇し取引を終えた。

さて本日の展開だが、市場ではGDPが予想よりも良かったことで、サブプライム問題を基点した「大恐慌」は終了したとの見方が強まっており、今後のFOMCでは「出口戦略」の行方に注目が集まる事が予想され、米7年債入札が不調だった事で米長期金利が上昇したこともあり、米利上げ期待がドル円の下値をサポートする可能性は高いだろう。しかし、日々変化するセンチメントに、11月6日発表の米10月雇用統計を見極めたいところだ。

[本日の予想レンジ]
ドル ・円  90.50- 92.00
ユーロ・円 134.00-136.50
ポンド・円 149.00-152.50

【本日の主な経済指標】
08:30 JPY 失業率
08:30 JPY 有効求人倍率
08:30 JPY 東京都区部消費者物価指数
08:30 JPY 全国消費者物価指数
09:01 GBP GFK消費者信頼感調査
14:00 JPY 新設住宅着工戸数
16:00 DEM 小売売上高指数
16:00 GBP ネーションワイド住宅価格
16:45 FRF 卸売物価指数
19:00 EUR 消費者物価指数
19:00 EUR 失業率
21:30 CAD 月次国内総生産

さて、マーケット参加者のポジションは......

≪2009年10月28日クローズ時点≫

ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ベア」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
注目された米GDPは予想以上の好結果となり、さらには米7年債入札を受けて米債利回
りが上昇したことで91.50円を超える展開に、参加者も素直にトレンド乗って「ブル」
が優勢。 今回の米GDPは、米国経済が回復基調にあることを裏付ける結果となった
が、雇用問題や住宅販売件数など足もとの米景気指標が予想を下回っており、不透明
感が漂っていることは確かだ。決して楽観的な見方は出来ず、バイアスの傾けすぎには
注意したい。


ポンド円は「ブル」
ポンド円は英中央銀行が発表した9月の英マネーサプライ確報値が好結果だったことや、
米GDP3.5%増でリスク選好の展開に約3円近く上昇。しかし、来週木曜日の英中銀金
融政策委員会に向けて追加金融緩和観測から、売り圧力が強まるとみる参加者からは、
新規売りも多く、売り買いは拮抗する展開となったが僅かに買いが勝った。


豪ドル円は「ブル」
豪ドル円は上昇。強い米GDPでリスク投資再開の兆しが見え、ダウ平均は200ドル近
く反発、新興国の株価も買い戻され、ブラジル株式市場では6%近い上昇を記録した。
参加者も一昨日の暴落を絶好の押し目みて昨日は、買い一色となった。しかし、豪準
備銀行理事会では利上げ幅は0.25%にとどまるとの見方が優勢となるなど大幅利上げ
観測が後退しており、これまでの急激な豪ドル高の反動で軟調な地合も予想され、上
昇が続いた商品市場も調整局面入りした場合には、細心の注意が必要だろう。


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