2009/10/28 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円は序盤、日経平均が下げ幅を拡大すると、不透明感を背景とした株安によるリスク回避的なドル買い戻しに92.331円へと底堅い推移をみせたものの、月末を前に本邦輸出企業のドル売り圧力も強く頭打ちとなった。また、米10月消費者信頼感指数は事前予想を大きく下回り、2009年7月以来の悪数値を記録し92円を割れ、91.858円で引けた。

ユーロ円は、アジア株、商品価格の下落を背景にリスク回避の動きが先行し、全般的にドルキャリートレードの巻き戻しもあって軟調な展開。また、藤井財務相が「通貨安競争は世界経済にとってマイナス要因である。G7の共通認識は円、ユーロ高ではなくドル安。米国の低金利政策がドルを弱くしている面は否定できない」などと発言したことや、米低金利長期化観測に微妙な変化が現れており、相対的にユーロ売りの展開が続き、終値は135.909円。

NZドル円はキーNZ首相が「NZ準備銀行が今年中に利上げをすることはないだろう。NZドルは過大評価されている。為替レートの下落が望ましい」などと発言したことに加えて、日経平均を含むアジア株が大幅に下落したこともリスク回避の動きへとつながり、68.088円まで下落。明日のNZ準備銀行理事会を前に一時利上げ観測もあっただけに、失望売りが目立ち68.363円で引けた。

さて本日のドル円だが、米消費者信頼感指数は予想を大幅に下回り、内容も現況指数が26年振りの低水準となっており、雇用指数に関しても悪化が目立った。しかしながら、明日発表が予定される米第3四半期GDP(速報値)では前期比+3.2%への上昇が予想されており、これを受けて、11月3日から始まるFOMC(米連邦公開市場委員会)で「出口戦略」についての言及があるとの見通しも散見されることから、 思惑が交錯し神経質な展開が予想される。

豪ドル円に関しては、世界的な株安・商品安でリスク許容度は低下しているものの、来週火曜日の豪準備銀行理事会での大幅利上げ観測から豪ドル円の下値も限定的と推測されるだろう。

[本日の予想レンジ]
ドル ・円  91.00-92.80
ユーロ・円 135.00-136.50
ポンド・円 147.00-151.00

【本日の主な経済指標】

11:00 NZD  NBNZ企業信頼感
16:00 DEM ☆ 輸入物価指数
18:30 ZAR ☆ 消費者物価指数
20:00 USD ☆ MBA住宅ローン申請指数
23:00 USD ★ 新築住宅販売件数

さて、マーケット参加者のポジションは......

≪2009年10月27日クローズ時点≫

ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
悪化した米経済指標への失望と「出口戦略」期待の入り混じる展開に参加者は「ブル」を
選択。
本日は明日のGDPを眺めながらのトレードとなりそうだが、もう一つ注視したいのが米国
債入札だろう。総額1230億ドルに及ぶ過去最大規模で前日は2年債の入札があり応札倍率
は3.23倍であった。入札は好調でこれを受け需給悪化の懸念が後退。債券市場では利回り
が低下し、ドルは下落。今日(5年)、明日(7年)の入札も好調であれば利回り低下から
ドル売りといったケースも否定できないだろう。


ユーロ円は「ブル」
リスク選好から続伸してきたユーロだが、前日は一転リスク回避の動きとなり、参加者は
株価やコモディティー価格に敏感に反応。金などの商品価格が続落したことや、アジア株
が軟調な展開にショートが優勢だったが、引け前にダウと原油が小幅に上昇したことで僅
かに「ブル」。


ポンド円は「ブル」
米GDPを控えてポジションを傾けにくく、方向感のでない一日だったが、150円割れの局
面では買いが目立ち「ブル」。予想外のマイナス成長となった英第3四半期GDP速報値を
受けて、英国の量的緩和策拡大観測が日々強まっており、株価の動向にもよるが、株安が
連鎖した場合はリスク回避がさらに強まる可能性が高く、下値拡大への警戒は怠れないだ
ろう。


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