2009/10/27 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円は序盤、本邦輸出企業や個人投資家のドル売りが先行。また、中国の金融時報が準備通貨を「中国は円とユーロの保有高を引き上げるべき」と報じたことを受けて 91.571円へと下落した。
しかし、その後は米企業決算が好調なことでドル買いが次第に強まり92円台で抑えられていたポイントを上抜くと92.281まで上昇。終値は92.180円で引けた。

ユーロ円は、株高・商品高の一服を背景にリスク資産を圧縮する動きが優勢となった流れを引き継ぎ、137.095円まで下落。加えて、独GFK消費者信頼感調査が 4.0と予想の4.5を下回ったこともあり、終始軟調に推移し137.071円で引けた。

さて本日のドル円だが、リスク選好が高まっている中、相対的に金利の低い通貨が売られ、高金利通貨への動きは継続すると考えてもいいだろう。さらに、米国債の発行に絡んで、前年度の3.1倍となっている財政赤字について格付け機関のムーディーズは「赤字を維持可能な水準に削減しない場合は、格付けは危機にさらされるだろう」とのコメントも気になる為、ドル下落リスクの可能性も否定できない。

ユーロ円は介入などの要人発言に注意が必要となろう。今のところ、ユーロ高を強くけん制するコメントは聞かれておらず、現時点でのユーロ圏当局者がユーロ高を強くけん制する可能性は低く、対ドルで一段と上昇する可能性は否めないところだ、対ドルで上昇する展開が続けば、対円でもユーロは堅調に推移しやすい地合いは続きそうだ。しかし、市場でのユーロに対する高値警戒感も高まっており、突発的な要人発言も気になる為、バイアスの傾けすぎには注意したい。

オセアニア通貨は、短期的にはやや過熱感が感じられるものの、世界的な景気回復期待や株価・商品相場の先高感を背景とした資源国通貨選好の流れに変わりはなく、オセアニア通貨の人気も継続しそうだ。
また、豪ドルは来週3日の理事会での利上げ幅が0.25%ではなく0.50%となる可能性もでてきており、キャリートレード意欲が高まっていることも高金利通貨の買い意欲を刺激するだろう。

[本日の予想レンジ]
ドル ・円  91.20-92.80
ユーロ・円 136.00-137.80
ポンド・円 147.50-151.00

【本日の主な経済指標】

16:50 FRF 消費者信頼感指数
18:00 EUR マネーサプライM3[前年同期比]
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数
23:00 USD リッチモンド連銀製造業指数
23:00 USD 消費者信頼感指数

さて、マーケット参加者のポジションは......

≪2009年10月26日クローズ時点≫

ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ベア」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
参加者のドルに対するスタンスは「強気」だ。90円台にしっかりと乗せ、また、中長期的
には割安感もあるのだろう。しかし短期的には、低金利通貨から高金利通貨の流れが鮮明
になっているなかでは、ドルの上昇には大きなインパクトが必要となろう。米国サイドか
らは「強いドルは米国にとって重要(ガイトナー米財務長官)」「強いドルは米国の利益」
等のコメントがあるものの、コメントを何度も言ったところで市場はあまり反応しておら
ず、方向性を明確にできるのは、目先は29日米GDPの発表後になるかも知れない。


ユーロ円は「ベア」
12営業日ぶり反落に、参加者の戻り売りが多くみられた。しかし、低金利のドルと円は買
いづらく、相対的にユーロに資金がシフトしやすい地合いにあることに変わりはないだろ
う。株高によりリスク選好が続けば、キャリートレード意欲も高まるため、ショートポジ
ションには細心の注意で臨みたい。


ポンド円は「ブル」
資産買い入れプログラムに関しては、一時は量的緩和策中断の見方も浮上していただけに
失望感は大きく、参加者もポジションを傾けにくい状況から、売り買いが拮抗し、僅かに
「ブル」。来週木曜日の英中銀金融政策委員会で資産買い入れプログラムの規模拡大が検
討されれば、さらに下げ足を速める可能性があるだろう。下値警戒を怠らないようにした
い。


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