ローリスクハイリターンな効率手法『スコッツデール』



トレンドが再起動したときの大きな利幅を狙う。リスクも小さく、超効率的!


 次なるフェニックスフェイズの手法は「スコッツデール」。

 「メサも優れた手法ですが、欠点がひとつ。レンジの高値を更新してからエントリーするので、どうしても入るのが若干遅れがちで、利幅がその分、小さくなってしまうんです。その欠点を補えるのがこのスコッツデール。勝率は多少落ちますが、小さなリスクで大きなリターンを狙える手法です」

 ここで使うのはスローストキャスティクス。ストキャスは「売られすぎ」「買われすぎ」を見る指標で「%K」と「%D」の2本のラインで構成されている。この2本のラインのクロスオーバー(ゴールデンクロス・デッドクロス)が売買のシグナルとなる。

 「%Kを短期、%Dを長期と見立てて、クロスオーバーを探すんです。短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜けたらゴールデンクロスで買い、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に突き抜けたらデッドクロスで売りとなります」

 ちょっと複雑そうだが、チャートを見てみればすぐわかるはず。ただし、大事なのはクロスオーバーした位置だという。

 「ストキャスの基本的な見方は80を超えていたら『買われすぎ』でそろそろ下がるだろうという売りシグナル、20を割っていたら『売られすぎ』でそろそろ上がるだろうという買いシグナル。上昇トレンドのフェニックスのとき、売られすぎゾーンでゴールデンクロスが発生したら買い、ダウントレンドのとき、買われすぎゾーンでデッドクロスが発生したら売り、それぞれエントリーのチャンスです」

 クロスオーバーが発生しても、すぐ入るのは早計。メサと同じようにクロスオーバーを確認した後、次にトレンドと同じ方向の色のローソク足が出たらエントリーだ。

 「ここから先は、メサとほとんど同じ。利益確定のポイントは30〜50pipsを目安に直近の高値や安値です。損切りのポイントは買いのエントリーならば62EMAより下でローソク足がクローズしてしまったとき、売りならば62EMAよりも上でローソク足がクローズしてしまったときになります」

 場合によっては、ストキャスがエントリーを示唆していても、すでにローソク足が62EMAをまたいでいるときもある。

 「そんなときは、次のラインを使ってください。下を見て200SMAがあれば200SMAより下でクローズしたら損切りですし、200SMAよりも下で入ったのなら800SMAです。どれを使うにしても、比較的小さなリスクで大きな利益を狙えるのが、スコッツデールの大きな特徴です」

 3本のラインを損切りの目安に使うのは、これらのラインが支持線や抵抗線となりやすいから。下げてきても、62EMAが支持線となって、それ以上の下落を食い止めてくれることが多いのだ。

 「近くにある高値や安値も損切りポイントにできます。こうしたポイントから引いた水平線も、支持線や抵抗線になりますから」

 メサもスコッツデールも考え方は似ているが、スコッツデールはより効率的。ただ残念ながらエントリーチャンスが少ないため、メサとのセット使いで、より効果を発揮してくれるのだ。


[カリスマコーチ陣]


■ロブ・ブッカー氏
弁護士、Tシャツ制作、家の屋根葺きなどを経て、専業トレーダーに。
FXコーチとして、多くの専業トレーダーを輩出。
世界に広がる弟子の数は3000人超



■ブラッドリー・フリード氏
ロブのFX戦略を日本で提供するRob Booker Japan社長。
FXトレードのアドバイス、市場のテクニカル分析を提供している。
www.robbooker.co.jp