2009/10/22 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円は序盤、ベージュブック(地区連銀経済報告)公表やFRB当局者の講演が控えている為、様子見ムードが漂う中、90.70円付近の狭いレンジで取引が継続した。注目されたベージュブックでは、景況感や労働市場で前回よりもやや改善が見られる部分もあったが、特に目新しいものはなく、為替への影響は限定的となり、90.996円で引けた。

ポンド円はキングBOE総裁が「英国の金利がどれほど低水準を維持するかわからないが、ある時点で平常の水準に戻る」と発言したことから利上げ期待が浮上、ポンド円は買い優勢の展開となり、148.430円から一時151.552円まで強含む展開となり、終値は2.531円高の151.077円で引けた。
一方のユーロ円もポンドにつられる形で上昇。欧州当局からはユーロ高を懸念する発言が繰り返されていることから上値は限定的となったが、終値は136.634円で引け、10営業日続伸となった。

オセアニア通貨も堅調。ボラードRBNZ総裁が「NZドル高は必ずしも利上げを妨げない」と発言したことを受けた利上げ期待感の高まったことや、米週間石油在庫統計で原油在庫ならびにガソリン在庫が市場予想を下回ったことで原油先物が81.37ドルへと急伸。この恩恵を受けてNZドル円は69.193円、豪ドル円は84.525円で取引を終えた。

本日の展開だが、ドル円はベージュブックで経済活動は上向きとの見方であったが、市場の反応は薄く、ドル円の上昇には金利引き上げ観測などの大きなインパクトが必要となろう。しかし、政策金利は長期間低水準に据え置かれるとの見通しが強く、ドルの脆弱さは払拭されないだろう。

一方オセアニア通貨は、株高を背景としたリスク選好の動きによるドル安の影響から商品市場も高値水準を維持しており、資源国通貨は引き続き買われやすい地合いが続きそうだ。また、利上げ期待感は日を増すごとに強まっており、短期的には調整も考えられるが、オセアニア通貨の需要は今後も強まりそうだ。

[本日の予想レンジ]
ドル ・円  90.00-91.50
ユーロ・円 135.50-137.80
ポンド・円 149.80-152.00

【本日の主な経済指標】

08:50 JPY 貿易統計(通関ベース) 貿易収支
13:30 JPY 全産業活動指数 前月比
17:00 EUR 経常収支
17:30 GBP 小売売上高指数 前月比
21:30 USD 新規失業保険申請件数
21:30 CAD 小売売上高(除自動車) 前月比
23:00 USD 住宅価格指数 前月比
23:00 USD 景気先行指標総合指数 前月比

さて、マーケット参加者のポジションは......

≪2009年10月21日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ベア」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
方向感のない展開で、一日に売り買いが拮抗する局面もあったが、引けにかけて買い優勢
となった。
ここ数日はドル円の値動きは鈍く、前日もガイトナー米財務長官による「強いドルは米国
にとって重要であり、経済ファンダメンタルズに集中すべき」などと発言したが、ドル買
いには反応がなかったことからレンジ相場が続く可能性は高い。一進一退を繰り返しなが
ら下値を切り上げる展開があれば、90円台前半では押し目買いもいいだろう。


ユーロ円は「ベア」
続伸中のユーロに関しては参加者の高値警戒感や、株高・商品高を背景としたドル独歩安
一服とみて、「ベア」が優勢。しかし、市場のリスク選好は根強く、欧州各国のユーロ高
に対する姿勢にも温度差があり、為替介入などの実力行使の可能性は少ないと見え、更な
る上値拡大も十分ありえるだろう。


ポンド円は「ベア」
BOE議事録を受けたポンド買いの流れが継続し、ポンド円は9月15日以来の高値圏で推移。
150円を超えると徐々にショートポジションが増え「ベア」。今後の展開だが、BOE議事
録では、資産買い入れプログラムの規模を1750億ポンドに据え置くという決定が全員一致
で下されたことが明らかとなった。
これを受け、このプログラムの規模拡大観測が後退しポンドは大きく上昇した。ただし、
「11月のインフレ報告は中期的見通しをさらに十分に評価する良い機会になるだろう」と
され、ポンド高への過大な期待は禁物となろう。


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