2009/10/21 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円は序盤、藤井財務相が日本の金融政策について、「過去には輸出支援のために円安誘導をした時期があるが、反省すべき」とコメントしたことが意識されており、円買いが優勢となって一時90.062円の水準まで値を下げた。しかしその後は、安値警戒感からドル買い圧力も強く、株式市場の軟調や原油先物価格などの下落もあり、リスク回避のドル買いも出され、ドル円は90円台後半まで押し戻され終値は90.722円で引けた。

ユーロ円は、堅調な株式市場を背景にリスク選好の流れを受け上昇する場面も見られた。しかし、ラガルド仏経済財務相の「ユーログループ、強いドルへの要望と必要性を強調」との発言を契機にして、それまで底堅い動きをしていたユーロ円は上値の重い展開へとなり、前日とほぼ変わらずの134.542円で引けた。

さて今後のドル円だが、低金利政策を長期間継続することから、ドルの上昇トレンドに期待するには時期尚早との見方が多いようだ。また、準備通貨の多様化、基軸通貨としてのドルの信認低下などネガティブな材料は多く、ロングポジションには依然として注意が必要となろう。

ユーロ円は、欧米株式市場の堅調推移を背景としたリスク選好や、ドルキャリートレードによるドル売り需要が高い状況が続く可能性が高く、堅調な推移となりそうだ。しかし、ユーロ圏財務省会合において、トリシェECB総裁は「ドル独歩安が世界経済の不均衡の一因であり、強いドルを支持する米当局の声明を注視する」との見解を示している。さらにドル安が進行した場合には、要人によるドル安是正発言も想定されるため、警戒感は常に怠らずに臨みたい。

豪ドル円は、米企業の好決算を受け世界的な景気回復期待によるリスク許容度の高まりから、高金利通貨を買い、ドルや円などの低金利通貨を売る姿勢がさらに強まることが考えられる。来月3日の豪準備銀行理事会での追加利上げ観測も根強く、原油や金など商品相場の先高観も強いことから、上昇トレンドは継続していると考えられ、豪ドルの下落余地は限定的となる可能性は高くなりそうだ。下落局面では買い場を探してみるのもいいだろう。

[本日の予想レンジ]
ドル ・円  90.00-91.30
ユーロ・円 134.50-136.00
ポンド・円 147.00-150.00

【本日の主な経済指標】

10:00 AUD ウエストパック景気先行指数 前月比
17:30 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数 前週比

さて、マーケット参加者のポジションは......

≪2009年10月20日クローズ時点≫

ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ベア」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
好調な米企業決算や、欧州通貨当局からの「ドル安警戒」発言から本日も参加者は強気だ。
しかし、米商務省が発表した9月の住宅着工件数は年換算59万戸と市場予想を下回った。
このため、米低金利政策の長期化が台頭してくることも否めず、本日発表のMBA住宅ロー
ン申請指数が予想を上回る数字となり、米低金利政策の長期化を払拭することができるか
注目したい。


ユーロ円は「ベア」
9営業日続伸してきたユーロ円だけに利益確定の売りもあり2日連続の「ベア」。
また、ユーロ圏の各要人からのユーロ高に対する警戒発言がユーロの上値を重くしそうだ。
本日は経常収支、明日はIFO企業景況感指数と重要指標が続く為、要人発言と同様に注視
していきたい。


豪ドル円は「ブル」
上昇トレンドの中、前日の下落局面では絶好の買い場とみて「買い」が優勢となった。
ロングポジションが増える背景にはNYダウや商品市場の上昇を背景に参加者のリスク選
好度の高まりがあろう。また、低金利が長期化する見通しが強まっている米国に対し、
オーストラリアは利上げ期待感が強まっていることからも、今後もバイアスは豪ドル高と
言えよう。


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