2010/5/07 EMCOM 証券「みんなのFX」

ドル円は序盤、日経平均が大きく下落して始まったことを背景に、前日比20銭安の93.631円まで下落した。その後、日経平均が安値圏で揉み合いになると、上昇に転じて93.90円付近で一進一退の値動きとなった。しかし、欧州勢参入後にNYダウ先物が下落に転じると、欧州の信用不安に揺れるユーロを中心にリスク回避の円買いが優勢となり、一時93.30円付近まで急落した。円買いの動きが一服するとポジション調整から93.80円付近まで再度値を戻したが、NY株式市場が寄り付きから大きく下落したことで、世界経済の信用不安がさらに高まり、高金利通貨を中心に大きく売られた。その後、米国株式市場のNYダウ平均が1,000ドル近く急落すると、投資家がリスク資産から資金を引き揚げる動きが広がりユーロ円の急落にドル円も連れ安となり2009年12月以来となる87円台、87.952円まで下値を拡大した。引けにかけて、急激な下げに対する反動で値を戻し90.400円まで上昇し取引を終えた。

ユーロ円は、東京時間序盤から昨日大きな下落があったこともあり、120円台前半での揉み合いが続いた。東京市場終盤には、日経平均が大幅下落に転じたことで120円台を割り込み年初来安値を更新、118.847円まで下落した。欧州時間に入り値を戻す場面もみられたが上値は重く、欧州中央銀行(ECB)政策金利発表も予想通り据え置きとなるなど119円台後半での動きとなっていたが、トリシェ総裁がギリシャ国債の購入に関し発言しなかったことから、ユーロ売りの展開となった。また、NYダウ平均がリーマンショックを超え、一時1987年来で最大下落となる前日比1,000ドル近く暴落したことにより、リスク回避の動きが強まり、ユーロ円は2001年12月以来の110円台、110.507円をマークした。引けにかけて、ポジション調整の大幅な買い戻しが入り114.332円で取引を終えた。


今日の展開


本日のドル円だが、ユーロ諸国による金融不安の騒乱を米ホワイトハウスも「ギリシャ危機を非常に注意深く監視している」との見解を示しており、世界経済にとって火急の課題となっている。ユーロ各国の信用不安の広がりを背景にユーロ売りが加速する中、欧米株が大幅に下落しリスク回避ムードが支配的となるなど、引き続き欧米株の値動きを主体としたリスク許容度の変化に左右される展開となっており、急激な値動きには特に警戒したい。また、異常ともいえる相場状況のなか本日、米雇用統計(前回:16.2万人、予測:19万人)を控え、アナリストは大幅な改善と予想しているが、ナーバスなマーケット状況と思われる中、結果次第では波乱含みの展開が予想される為、注意が必要だ。

ユーロ円は、ギリシャの金融不安と政情不安が高まりをみせており、デモ活動も激化の一途を辿っている。また、ギリシャをはじめ、欧州PIIGS(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン)諸国の国債利回りと独国債に対する利回りスプレッドの拡大懸念を背景にユーロ売りの地合いが強くなっていると思われる。本日も引き続き、ギリシャ動向には細心の注意は払いたい。トリシェECB総裁は、ギリシャのデフォルトについては考えていないと言及しているが、市場はギリシャ支援が実施されてもデフォルトは時間の問題との見方が強まっている上、ポルトガルやスペインも支援要請に追い込まれるとの見方も浮上している。仮にユーロに対しネガティブな報道があれば、再度下値を探るさぐる可能性も考えられ、慎重に動向を見極めたい。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円  88.600- 93.200
ユーロ・円 110.500-120.500
ポンド・円 132.700-138.600

【今日の主な経済指標】

08:50 JPY マネタリーベース
14:45 CHF 失業率
15:45 FRF 財政収支
15:45 FRF 貿易収支
16:15 CHF 実質小売売上高
17:30 GBP 卸売物価指数
19:00 DEM 鉱工業生産
20:00 CAD 失業率
20:00 CAD 新規雇用者数
21:30 USD 失業率
21:30 USD 非農業部門雇用者数変化
28:00 USD 消費者信用残高

≪2010年5月6日クローズ時点≫

ドル・円 : 「ブル」
ユーロ・円 : 「ブル」
ユーロ・ドル : 「ブル」
英ポンド・円 : 「ブル」
豪ドル・円 : 「ブル」
NZドル・円 : 「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
NYダウ平均が前日比-3.20%の10,520.32ドル(前日比:-347.80ドル)で取引
を終えるなどリスク回避色が強い一日となったが、参加者は90円割れを見て
「ブル」を選択。NYダウ平均が一時10,000円ドルを割り込む場面もあったが、
米銀行による誤発注との報道が伝えられるとポジション調整の買い戻しが入る
など乱高下している。本日の米雇用統計に注目が集まる中、ポジション取りに
はいつも以上に注意が必要だ。


ユーロ円は「ブル」
トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁が理事会でギリシャ債務問題に対するユーロ
圏全体での新たな取り組みについて具体案などを言及しなかったことを背景に
失望感が広がっており急落。割安感から「ブル」が優勢。ギリシャ債務不安発
の欧州ソブリン危機への懸念は連日高まりを見せており未だ着地点が不透明な
ため、戻しを狙うのも一つの手か。


ポンド円は「ブル」
英総選挙だが、保守党は307議席、労働党は255議席、自由民主党は59議席を
獲得すると複数の通信社が速報した。各党とも過半数を獲得できなかったこと
が嫌気されたポンドは主要通貨の中で特に弱い通貨となったが、ポジションは
「ブル」。過半数が325議席であることから、連立政権樹立との公算だが政局
不安に変わりはなく、当面は弱含みの展開も予想される。


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