2010/4/21 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円だが、中国国務院が不動産セクターの過熱を抑制する一段の措置を打ち出していることに関連して、新華社通信が中国の追加不動産規制について報道した。これを受け、上海総合株が寄り付後値を崩したことが重石となり、東京市場は92.60円前後の狭いレンジ内で方向感に乏しい値動きが続いた。しかしその後の欧州株式市場が堅調に始まったほか、原油や金など商品相場が上げ幅を拡大する展開となったことで、やや円売りが優勢となり92円後半まで上値を拡大した。NY時間では証券詐欺容疑で訴追されている金融大手ゴールドマン・サックスが決算を発表。金融規制強化の動きが将来的に収益を圧迫するとの懸念もくすぶる中、1〜3月期は大幅な増収増益を計上したことで、一時93.389円まで上昇。そのまま高値圏を維持し、93.242円で取引を終えた。

ユーロ円は東京市場序盤から堅調に推移。日経平均が前日のNYダウ反発を受けて寄り付きから前日比プラス圏での底堅い値動きをみせると125円台まで続伸した。ポンド円はゴールドマン・サックス訴追問題の軟化観測もあり、142.15円付近で底堅く推移。欧州勢参加後も、ドイツのZEW景況感調査-3月が、期待値、現況ともに予想を上回る結果となったことに加え、ギリシャが短期国債入札を無事に乗り切ったことで市場のセンチメントが改善された模様。また、欧州主要株価が堅調に推移したこともあって欧州通貨は上げ幅を拡大すると、ユーロ円は125.620円、ポンド円は143.534円とそれぞれ高値を更新した。引けにかけても、米企業の好決算からダウが堅調推移したことでリスクテイクが継続し、ユーロ円は125.287円、ポンド円は143.291円で引けた。


本日の展開


さて本日のドル円だが、米金融機関の好決算や、4月19日の3月景気先行指標総合指数の好結果などが複合的にドルに付随するセンチメントを明るくしている。揺れていた市場が落ち着きを取り戻し始めており、リスク回避の動きが一旦収まる展開と考えられる。菅財務相が「インフレ・ターゲットが魅力的な政策と感じてきたし、物価のプラス1%か2%程度を実質的な目標として、達成まで政府・日銀が努力し続けることが望ましいだろう」と発言するなど、日本の追加金融緩和観測やインフレ・ターゲットを巡る思惑から円も買いづらくドル円上昇に加速が掛かる可能性もあるだろう。またテクニカル的には、25日移動平均線の差し掛かる93.50円付近が目先はポイントと思われる。ここを突破し値固め出来るようであれば、95円を再度チャレンジする展開も予想される。

ユーロ円は、ギリシャ短期国債入札を無事乗り切ったものの、ユーロ圏周辺国全般に対する長期的な懸念が依然として根強い。また、アイスランドの火山噴火についても英国の航空管制を行うナショナル・エアー・トラフィック・サービシズ(NATS)は「状況は急速に変化しつつある。新たな火山灰の雲が英国に向けて南と東に拡大している」と警告しており、影響が長期化する可能性も懸念される。慎重スタンスを維持しておきたい。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円  92.50-94.50
ユーロ・円 123.80-126.00
ポンド・円 142.00-145.00

【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 景気一致指数(CI)
17:30 GBP 英中銀金融政策委員会
17:30 GBP 失業率
17:30 GBP 失業保険申請件数
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数
21:30 CAD 卸売売上高

≪2010年4月20日クローズ時点≫
ドル・円   :「ベア」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ベア」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ベア」
人民元問題やギリシャ救済の支援額など不安定な材料は複数あるものの、米主要企業の好決算
を受けて決算への期待が高まっており、相場を支える要因となっている。しかし、参加者は今
週末に開かれるワシントンでのG20で、人民元問題が議題として取り上げられる可能性が高く、
見極めたいとの思惑からか、ポジションは拮抗。僅かに「ベア」が優った。


ポンド円は「ベア」
英消費者物価指数が前年比+3.4%と予想の同+3.1%を上回ったほか、英小売物価指数も前月比
+0.7%と予想の同+0.4%を上回ったことを受けて、143円台を回復。前日140円を割れており、
約4円近い反発に、参加者は反落を警戒し「ベア」。英自由民主党の躍進で政局不安や、ギリ
シャ問題、アイスランドの火山噴火など不透明感は残るものの、過剰な警戒感が修正されてく
れば、本日も下値を切り上げる展開が続くとみる。


カナダ円は「ベア」
カナダ円は前日比2.335円と大きく上昇。BOC(カナダ中銀)は政策金利を0.25%で据え置い
たものの、金利見通しの時間軸である「6月末まで政策金利を据え置く」との文言を削除した。
これを受け、金利市場は6月に0.25%の利上げが実施される可能性を完全に織り込み始めた事
で上昇。参加者は、ドルカナダがパリティー(=1.0000)割れをしたことで、高値警戒感から
圧倒的に「ベア」となっている。目先は4月7日の高値である94.220円がターゲットとなろう。


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