2010/4/15 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円だが、東京市場の時間帯はNY時間帯に米小売売上高の発表のほか、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言が控えていることから、積極的な取引は見受けられず、前日のNY市場の流れを引き継ぎ93.30円前後の堅調な値動きとなった。その後、東京市場終盤からロンドン市場入りにかけて、米インテルの決算が好決算だったことを背景に米景気の回復期待から円売りが優勢となり、ドル円は93.60円付近まで上昇した。また、注目されていた米小売売上高(予測:1.2% 結果:1.6%)が強い内容となり、発表直後には14日高値の93.716円まで上昇した。しかし、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長から「長期にわたり低金利を維持する」との発言を受け、早期利上げ観測が後退しドル円は92.826円まで下落した。その後は引けにかけ小幅に反発、93.262円で取引を終えた。なお、注目されていた米地区連銀経済報告(ベージュブック)は、12地区連銀中、11地区連銀で経済が改善と示し、米株市場は上げ幅を伸ばしたが、為替への影響は限定的だった。

ユーロ円は、米インテルが好決算だったことを背景に日経平均が上昇したこと等を受け、ユーロ買い優勢となり、前日終値圏から30銭高の127.30円前後まで上昇した。その後、一進一退の値動きとなっていたものの、欧州勢が参入すると、ロンドン株式市場での堅調な推移を受けたユーロ買いから、ユーロ円は一段高となり127.679円まで上昇した。NY市場では、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受けて早期利上げ期待が後退したことから、クロス円全般で円が買い戻され、ユーロ円も126.91円付近まで下落する場面も見られた。しかし、引けに掛けては米株高を受けたリスク選好の流れから再び対円でのユーロ買いが強まり、127.320円で取引を終えた。


本日の展開


本日のドル円は、序盤手掛かりとなる材料に乏しいものの、昨日のNY市場の堅調な流れを引き継ぎ底堅く推移することが予想される。また、昨日は93円台を堅持した値動きとなっていたため、93円を一つの心理的な節目として捉えることもできそうだ。一方、NY市場の時間帯には重要指標が多数控えており、ニューヨーク連銀製造業景気指数(前回:22.86 予測:24.00)、フィラデルフィア連銀製造業景気指数(前回:18.9 予測:20.0)に注目したい。今週初めから米国景気が為替相場の焦点となっており、強い内容を示せれば、世界景気の回復期待の高まりからドル買いが進み、前日高値の93.716円を上抜ける展開も予想される。また、年初来高値を更新しているNY株式市場の動向にも注目したい。

ユーロ円は、日米欧株式市場の上昇を背景にリスク選好が高まりユーロ買い優勢の展開が強まっている。本日も引き続き株式市場の動きを見ながらの展開になりそう。また、ハイテク関連の米インテルに続き金融機関の米JPモルガン・チェースも好決算だったことから、引き続き株式市場は底堅い展開が予想され、ユーロにとってはサポート材料になりそうだ。しかし、収束しかけているユーロ圏を取り巻くソブリンリスクが再燃するような材料が出れば、再びユーロ売り優勢に転じる可能性は高く、トリシェECB理事や各国要人の発言には注意が必要だう。

[今日の予想レンジ]

ドル ・円 92.500- 94.200
ユーロ・円 126.000-128.000
ポンド・円 142.500-146.000

【本日の主な経済指標】

08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)[前週分]
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)[前週分]
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比]
17:00 EUR 欧州中央銀行(ECB)月報
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数
21:30 USD 新規失業保険申請件数
22:00 USD 対米証券投資(短期債除く)
22:15 USD 設備稼働率
22:15 USD 鉱工業生産[前月比]
23:00 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数
26:00 USD NAHB住宅市場指数

≪2010年4月14日クローズ時点≫

ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ベア」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
好調な株式市場の動きに引っ張られた格好でドル買い需要が旺盛だったことから、参加
者は「ブル」を選択したようだ。金融機関関連では米JPモルガン・チェースが好決算に
終わり、米GEやバンクオブアメリカ等の決算にも期待が高まっていることから、下値は
限定的になりそう。一方で、上値は93円後半までは軽くなっていると考えられることか
ら上げ幅をどこまで伸ばせるか注目したい。


ユーロ円は「ブル」
先週の下落から、週始めに大きく値を戻し、昨日も一段高の値動きとなった。4月2日高
値の127.916円までは、前日終値ベースで60銭程を残し参加者も上値の余地はあるとみ
て「ブル」を選択している。本日は、ECB月例報告の発表を控えており、ギリシャにつ
いて、どのように言及されるか注目したい。


豪ドル円は「ブル」
世界的な景気回復期待をうけて、資源国への需要が増し豪ドルに買いが集まっている。
5月の追加利上げ期待もあることから、参加者は「ブル」を選択している模様。本日は、
豪州景気のけん引役の中国で第1四半期GDP及び消費者物価指数の発表を控えており、
好調な結果を得られれば、より一層豪州への需要の高まりから豪ドル高の展開となるか
もしれない。


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