「いくら成長しているとはいえ、中国株なら、どれでも儲けられるかというと、そうではない。とくにサラリーマンの中国株投資は、ほったらかしが前提なだけに、ひとたび買ったら、長いつきあいになることも多いでしょう。政府の政策と連動した国有企業を狙うのが、右肩上がりの恩恵を受けるための鉄則ですが、具体的な銘柄についても研究して、ここぞと確信できるような株を見つけてください」(三木さん)

 とはいえ、日本人には事情のわかりにくい中国の企業。どんな商品を販売して、何がヒットしているかなど、その国に住んでいれば誰でも知ることができる企業の基本情報さえ掴みにくい。そのため、中国株投資に二の足を踏んでいる人も多いだろう。そこで三木さんに、サラリーマンでも簡単に、中国企業の実態が把握できる、3つの数値を教えてもらった。

 「その株が買いか否かをジャッジするために、ポイントとなるのは、その会社の成長性と、その株の割安感。企業が報告する決算上の数値はさまざまありますが、時間のないサラリーマンであれば、成長性と割安感を客観的におしえてくれる純利益と配当、そしてPERをチェックするのがおすすめです」

 ちなみにこうした決算上の数値は、中国株の四季報である『二季報』や、中国投資情報サイトで入手できる。

 まずその企業の成長性を把握できるのが、「純利益」と「配当」だ。利益が増えている企業=成長している企業、同じく、配当が増えている企業=儲かっている企業と考えることができる。

 「純利益と配当は過去3年分以上チェックして」と三木さん。

 もうひとつ、その株が割安なのか、割高なのか、つまり今が買い時かどうかを教えてくれる指標に、PERがある。これは、その会社の純利益を発行株数で割った金額(一株当たりの純利益)と、実際の株価を比較した数値。たとえば、一株当たりの純利益が20円なのに対して、実際の株価が1000円であれば、この株は「PER50倍」ということになる。

 「一般的に、PER15倍以下の株は割安、つまり買いどき。反対にPER40〜50倍の株は、割高、つまり買いどきではないということ。私がすすめるのは、1、2年で結論を出す投資ではなく、5年10年先を見た、時間をかけた投資です。PERが高いときは少し落ち着くまで、あせらず待ってから購入するのが得策です」

 また、このPER、すでに保有している株が、上がりきったかどうか判断するときの指標にもなる。保有株のPERが上がり、40倍を超えたときは、保有株見直しのサインと考えることもできる。

 「今回の世界同時株安など、よっぽどのことがなければ、保有株を売り払うことはすすめませんが、新たにほしい株が出てきて、買い替えするなら売却も大いにありです。そんなとき、PERはいいヒントになるでしょう」

 三木さんが厳選した、おススメ銘柄の一部を左に紹介した。さあ、中国株投資生活のスタートだ!




■三木健博さん
'71年大阪府生まれ。
サラリーマンでは自由な生活ができないと、株式投資を研究。
現在は独立し、オリエンタルウエイブ(株)を設立









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