100年続けられる唯一の投資。それがゴールドである。企業の寿命30年説があるように、株券はその会社が潰れれば紙クズであり、貨幣も政情不安やインフレでゴミ同然と化す。乱高下の激しいほかのコモディティはもってのほか。 「金は採掘コストがある以上、下値が限られています。現在、1gの金を掘り出すのにかかるコストは平均1825円。今後はさらに深い場所へと掘り進まなくてはならないので、コストはどんどん上昇していきます」

また、金の持つ価格の特性が投資先の優秀さを物語る。

「さらに、その価格が米経済と逆相関にある関係上、ほとんどの商品が揃って暴落するような恐慌時にあっても、金価格だけは独自の動きをします。株価の影響も受けません。同調するものはドルとユーロで、ドルの値動きと反比例してユーロの動きと比例する傾向にあります。それゆえに、分散投資先としても非常に優秀なんです。まさに理想のセーフ・ヘブン(避難する港)でしょう」



目に見える資産としての"ゴールド"の魅力



金が人類を魅了し続ける理由は、これだけに留まらない。目で見て眩い光に照らされ、手にとってその充実した重みを感じられることが、何よりの魔力なのだ。

「ウィーン金貨500枚を納めた『千両箱』を限定販売した際、5000万円で買い求めに来られた方がいました。話を伺うと、『孫に、我が家の財産はこれだ¡と証券類や銀行通帳を見せたものの、どうにも伝わりづらい。千両箱ならば、幼い孫でも財産だとわかると思った』と言います。最近はETFなど、金投資にもさまざまな方法があります。しかし、やはり金に投資するからには現物投資、もしくは純金積立に勝るものはないと思いますね」

幼子にも一目でその価値が認識できるほど圧倒的な存在感を放つゴールド。確かに金への投資は分散投資の一部だが、ゴールドバーを手元に置く喜びはプライスレス。いきなり現物購入はちと厳しくとも、毎月1000円からでもできる純金積立で、夢はでっかく千両箱!といきたいものである。


ニセモノには注意!安い"金"にはワケがある!


金の現物を買う場合に、もっとも気をつけなくてはいけないのが"ニセモノ"の存在である。前出の池田氏は、「本物かどうか判断するのはプロでも難しい」と語る。

「特に、借金の担保に預かる場合や、海外で購入する際は気をつけてください。そもそも、金はその価値が世界で共通しているから価値があるわけで、〝安い金〞という表現自体に矛盾があるんですよ」

ゴールドバーのニセモノの場合、タングステンに金メッキをしたものなどが流通している。"K24GP"と刻印されているものもあるが、これ実は"GP=Gold Planting"つまり「金メッキ」とわざわざ宣言しているのだ。しかし逆に、「24金なんだな」と思いこんでしまう被害者も後を絶たないとか。

「金地金を購入する場合は、なにより信頼できる業者を選ぶことです。できれば店頭購入が望ましいですね。ネットで検索すると、有名な業者と同じ名前のニセモノ業者のホームページがヒットしたりもしますから注意が必要です」

金は高いからこそ価値があるもの。安い金は疑ってかかるべきなのである。