133円97銭で売った100万ユーロ(図②)。どうやら、この行方が今日の勝負を左右しそう。

 「でも、見てよ。ようやく利が乗ってきた。134円を割ってきたから、ローソク足の下にある200日線までは下がるんじゃないか。最低10銭は取りたいね」

 図③がこのときの様子。しかし、兄貴の思惑とは裏腹にターゲットである133円87銭には届かず、再び上昇。これなら10銭なんて欲張らずに、当初の予定どおりさっさと3銭の利幅で決済しちゃえばよかった気も……。

 「大丈夫だって!上に一目均衡表の雲があるから、雲を天井にしてまた下がってくる。上がっていっても、今日の高値を更新するほどの勢いもないし」

 一目均衡表には多くのラインがあるが、兄貴が見るのは雲のみ。わざわざほかの線を背景と同色にして消しているから、チャート画面はいたってシンプル。ちなみに雲より上にいれば相場は強気。下にいれば弱気で、雲のなかにローソク足があるときは様子見とするのが基本だ。

 それから40分後、確かにユーロが落ち始めてきた。今度は慎重に5銭利益が乗ったところで決済。最大30万円の含み損が、ついに5万円の利益に! やっぱ兄貴の読みは間違いないっス。

 「損切りしなくて正解だったろ別に結果論じゃない。酒田五法に素直に従ったから、勝てたんだよ。負けるヤツってチャートの声に従えないヤツなんだよ。FXはメンタルが大事でさ、さっきのユーロだって我慢できないヤツは含み損に脅えて高値で損切りしちゃうし、『やっぱり買いか』って早合点して天井で買って、往復ビンタ食らっちゃうんだよ」



ワン・ツー・スリー♪で相場の未来が読める!



 経験に裏打ちされたメンタルの強さは兄貴トレードの大きな特徴。シグナルが出ないとジレてはダメ。"男辛抱"でチャートの声に耳を傾け続けるべし。しばらく様子見が続いてから約1時間半後、兄貴は米ドル/円で100万通貨の売り(図⑥)を入れた。

 「相場の基本はワン・ツー・スリーのリズム。ワン・ツー・スリーで陽線が伸びて上がってきたから、今度は陰線が出て"宵の明星"になるんじゃないかってオレはイメージしたんだよ。今のローソク足は陽線だけど上ヒゲが伸びてるから、買い勢力が弱まってるってこと。次は長い陰線になるはずだよ。だから売り」

 と、3分も経たずに指値が約定して、5万円の利益に。兄貴の言うとおりワン・ツー・スリーのリズムを意識するだけで相場の動きが見えてくるから不思議。

▶次回へつづく


☆兄貴の新刊本『FX最終兵器』amazonにて好評発売中☆

■兄貴
酒田五法と"男売り"、スキャルピングを武器に1か月で8100万円もの利益を上げたトレーダー。ブログ「FXデイトレード兄貴の随筆」で日々の成績を公開中