コピー機や製薬会社の営業マンとして活躍しながら、500万円を元手に中国株に投資を始め、’02年からわずか5年間で、約30倍の1億6000万円に。億万長者サラリーマンを現実にしたのが三木健博さんだ。自ら編み出した成功するサラリーマン投資のコツがこれ。

 「まず、営業マンの仕事と同じように、目標期限と目標値をはっきり決め、夢を頭の中でイメージすることで、モチベーションを高めることが必要。ちなみに私の場合、10年で1億円が目標でした。ほかにも『CHECK DO PLAN DO』のサイクルを繰り返すなど、ビジネスの現場で学んだことを投資に応用した部分は大きい。時間がなかったことがかえって幸いして、ピンポイントでひとつの業種だけを研究し尽くし、狙いを分散させなかったのも、勝因のひとつだと思います」

 三木さんが集中的に研究し、得意分野としたのはインフラ株。今回の4兆元の景気刺激策のように中国政府の政策に乗りやすく、カーブは緩やかであっても、中国の経済発展とともに株価が右肩上がりでアップすることが見込まれる安定業種のひとつだ。ファンダメンタルズをじっくり研究して、安定した有名国有企業にじっくり時間をかけて投資する。そんなスローな投資方法を選択した。
 
 「セミナーやニュースサイトで猛勉強して、得意な業種をつくり、その業種ごとの最大手を数銘柄だけ保有していました。最高値や底値がいつなのかわかりませんから、一度に買わず、2〜3回に分けて購入。株価が安定しないIT株などの穴狙いもしませんでした。そして基本的には、買った株は手をつけずにほったらかし。国営企業の成長を見込んで資金を提供する本当の意味での投資ですね」

 業界最大手は、優先的に国の政策に沿った仕事を受注することも多く、潰れるリスクは日本の大手企業並みに低いと言われる。かたや、中国が発展を続ける以上、リターンは日本の大手企業株とは比べられないほど期待度大。三木さんを億万長者にしたのは、そんな手堅い王道の投資だった。こうして積み重ねられた知識に助けられ、資産は順調に増加。さらに世界同時不況を予測し、不況が本格化する前の’08年初頭に、すべての保有株を売却したから、資産はほぼ無傷で残った。今はその三木さんが「株価も戻してきたので、また中国株投資を始めます」と参戦を決意したグッドタイミング。銘柄の選び方を具体的に教えてもらおう。





■三木健博さん
'71年大阪府生まれ。
サラリーマンでは自由な生活ができないと、株式投資を研究。
現在は独立し、オリエンタルウエイブ(株)を設立