2010/4/09 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円は序盤、NY市場の流れを引き継ぎ売りが先行。日本国内機械受注(予想:-3.7% 結果:-5.4%)が大幅に下振れし、開始直後の日経平均が大きく下げたことを材料に93.20円まで下落した。しかし、豪雇用統計(予想:2万人 結果:1.96万人)が発表され堅調な雇用を示したことが好感されリスク選好の流れとなると、クロス円全般が買われる展開となり、ドル円は93.45円付近まで反発した。しかし、買い一巡後は、10年物のギリシャ国債のドイツ国債に対する上乗せ金利が過去最大となるなど、ギリシャ問題を巡る不透明感から再び93.05円付近まで下落。東京市場からロンドン市場にかけて値動きは二転三転した。NY市場に入ると、売りが先行していた米株式市場が持ち直したことを背景に円が買い戻された。また、米長期金利の上昇もサポート材料となり上げ幅を拡大し高値93.482円をマークした。引けにかけ、小幅に反発しドル円は93.402円で取引を終えた。なお、9日日本時間早朝にコーンFRB副議長が「経済の先行きはなお不透明」と米経済の見通しについてネガティブな発言したが、為替への影響は見受けられなかった。

ユーロ円は、ギリシャの信用不安再燃を背景としたユーロ売りの流れが継続。また、ギリシャ債とドイツ債の利回りスプレッドが過去最大となったことが嫌気され安値の123.432円まで下落。しかし、その後、トリシェECB総裁が記者会見で、前回の欧州連合で合意したギリシャ支援計画に問題がない旨を示したことやギリシャの財政赤字が減少されたことを手掛かりに上昇に転じた。また、小安く始まった米株式が反発に転じたことも上値追いの材料となり高値の142.842円をマークした。その、値を崩す場面も見られたが、引けにかけ持ち直し124.775円で取引を終えた。


本日の展開


本日のドル円は序盤、バーナンキFRB議長の講演が控えており、景気回復を鑑みて慎重ながらも前向きな発言がされるのではないかという見方が多い。ロンドン時間に入ると、英卸売物価指数(前回:2.9% 予想:3.1%)の発表が控えており、予想では改善を示しているが、弱い結果となった場合はギリシャの財政問題で市場はセンシティブとなっているだけにリスク回避の流れには警戒したい。NY時間は米株式市場と米長期金利の動向が材料視されると考えられるが、経済指標では加新規雇用者数(前回:2.09万人 予想:2.6万人)に注目したい。4月7日にカナダは対ドルでのパリティ(1.00)を突破したことやハーパー・カナダ首相が雇用に関して前向きな発言をしていることから市場に影響を与えそうだ。また、同時刻に発表される加失業率(前回:8.2% 予想:8.1%)も相関関係にあることから注目したい。

ユーロ円は、ギリシャの財政問題が蒸し返され4月5日から3日間続落していたが、トリシェECB総裁の発言やギリシャの財政赤字減少の報道を背景に下げ止まった格好だ。本日は、4月5日高値(127.824円)から4円程度の下げから、どこまで巻き戻しが入るかに注目したい。世界的な景気回復を背景としたリスク選好の高まりで円が売られやすい環境となっていることもユーロ円にとっては支援材料となりそう。また、新たなギリシャ支援策やユーロ圏経済にとってプラス材料が出てくれば、4月7日高値(126.152円)を上抜ける展開もありそうだ。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円 92.800- 94.600
ユーロ・円 123.800-126.200
ポンド・円 141.600-144.200

【本日の主な経済指標】

15:00 DEM 経常収支
15:00 DEM 貿易収支
15:45 FRF 鉱工業生産指数[前月比]
17:30 GBP 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)[前年同月比]
20:00 CAD 失業率
20:00 CAD 新規雇用者数
23:00 USD 卸売在庫[前月比]

≪2010年4月8日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「スクウェア」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル・円は「ブル」
荒い値動きの一日となったが、米株高や米長期金利の上昇を背景に円が買い戻され、
参加者も「ブル」を選択。日本時間9時30分過ぎにバーナンキFRB議長の発言が控
えており、米金利の早期利上げについて言及されれば、大きく動く可能性もあるこ
とから動向に注目したい。


ユーロ・円は「ブル」
ギリシャの信用不安が広がる中、トリシェECB総裁が火消し役となってユーロ円は
下げ止まったことから参加者は「ブル」を選択。本日もトリシェECB総裁の講演が
予定されており新たなギリシャ支援に繋がる発言がされれば上値追いとなる可能性
もありそうだ。しかし、ユーロ圏を取り巻く財政懸念が払拭されているわけではな
いことから、下値への警戒は怠れないだろう。


豪ドル・円は「ブル」
世界景気の回復期待を受けたリスク選好の高まりから、参加者も引き続き「ブル」
を選択。短期的にはギリシャの信用不安を背景としたリスク回避の動きも見られる
が、豪雇用統計が堅調な結果を受け早期利上げ期待も高まっていることから、下値
は限定的だと見る向きが多い。また、日米の低金利長期化観測を背景とした高金利
通貨への需要も旺盛なことから支援材料になりそうだ。


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