2010/4/07 EMCOM証券「みんなのFX」

ドル円は、東京時間に日経平均が軟調に推移したことを受けリスク選好一服となり、円買い優勢の展開となった。じりじりと94円を割り込む水準まで下落したため、オープン直後の94.376円が6日の高値となった。イースター連休明けとなるロンドン市場に入り円買いの動きも一巡したものの、連休明けの調整感と米FOMC議事録が控えていることから93円台後半での極めて方向感に欠けるレンジ相場を形成した。その後、日本時間深夜に公表された同議事録の内容が「低金利政策に対し「長期間」との表現を排除しない、失業率が上昇基調である、景気回復には雇用改善不可欠」など、慎重色の強い内容を受け早期利上げ観測が後退。市場はドル売り優勢となり更に下値を拡大、ドル円は安値93.660円まで弱含み、引けは93.781円と終始軟調な展開となった。ただ同議事録による下げ幅は20銭ほどで、引けにかけて戻すなど下げ圧力はそれほど強くはない様子も見受けられる。

ユーロ円は、一部の報道でギリシャ政府高官がIMFによる支援回避のため、EU首脳会議で合意された支援計画修正を求めていると伝わると、ドイツ・ギリシャ間の10年債利回りの格差が400bpを超えユーロ導入以来の最大幅となった。ギリシャ財政懸念の再燃となり朝方につけた127.367円から雪崩落ちるように下落、NY時間には安値125.356円をつけた。その後ギリシャ財務省高官は匿名で報道を否定し一応は落ち着きを取り戻しているが、引け125.646円とギリシャの財政懸念は依然として蒸し返す余地を残しているようだ。


本日の展開


FOMCでは前回早期利上げを主張したホーニグ氏は今回もタカ派発言が目立ったものの、他メンバーとのコンセンサスは確認できなかった。又、米超低金利政策継続が示唆されたが、信用状況や所得については緩やかながら改善しているといった内容も話し合われており、景気回復見通しは後退していない模様だ。米FOMC議事録による下げ幅が20銭程度であったことから強弱入り混じりの中でもマーケットはドル買い基調に変わりはないとの強気な見方がやや支配的となっている模様で、下落局面は逆に押し目を拾うチャンスと考えることもできそうだ。

一方、ユーロは収束しかけていたかに見えたギリシャ問題の再燃が非常に気にかかるところだ。ギリシャの資金調達コストの上昇は、それだけ解決までに時間を要することを意味しているとも考えられ、ユーロ買いに慎重な姿勢が続く可能性が高そうだ。本日も引き続きギリシャ問題に関する要人発言等に注目したい。

豪ドルは、一部には利上げ見送りとの観測も出ていたが、豪中銀は25bp利上げ(4.25%)と発表、予想通りの結果となり安心感の広がりから買い優勢の堅調な推移となった。しかし声明の内容に注目すると、「アジアの成長は力強い」としたものの、「世界的な景気は力強さに欠ける」としている。また前回3月の会合では「金利は依然として平均より低い」と表現されたが、今回「金利は依然として平均より”いくらか”低い」とやや抑制気味な表現にへ変更している。このような含みを持たせていることから更なる追加利上げのタイミングには慎重な様子であると窺えるため、金利差を背景とした上値追いタイミングも慎重な姿勢で臨みたい。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円 92.900- 94.700
ユーロ・円 124.500-127.000
ポンド・円 142.000-144.700

【本日の主な経済指標】

16:15 CHF 実質小売売上高[前年同月比]
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
17:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比]
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前月比]
18:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、確定値)[前年同期比]
18:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、確定値)[前期比]
19:00 DEM 製造業新規受注[前月比]
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比]
23:00 CAD Ivey購買部協会指
28:00 USD 消費者信用残高

≪2010年4月6日クローズ時点≫
ドル・円   :「ベア」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル・円は「ベア」
4月5日に年初来高値94.675円まで円安ドル高が進んだ達成感から利益確定売りが広
がりわずかに「ベア」となっている。昨日の終値93.781円は、先週末の米雇用統計
発前の水準となるため、市場が円安基調のスタンス継続と読むならば、ドル買いスタ
ンス継続もひとつの手か。


ポンド・円は「ブル」
最新の英世論調査で、現与党の労働党が政権を維持するとの調査結果が材料視され、
軟調な値動きからスクウェアに近い「ブル」を選択、先日野党・保守党が優勢と伝え
られポンド買いが進行した経緯が巻き戻された格好だ。情報が錯綜しており、選挙前
はバイアスを傾けづらい状況だ。また、ブラウン首相は総選挙実施を5月6日に行うこ
とを正式表明し、それに伴い英中銀金利発表は5月6日20時から5月10日20時にずれ
込むこととなっている点にも注意だ。


豪ドル・円は「ブル」
政策金利25bp利上げが発表され「ブル」となっている豪ドルだが、このタイミング
で相当数のロングポジションは解消されている。豪州のファンダメンタルズは比較的
好調なことから、今後のポジティブなイベントには上値の軽い値動きとなることも
想定しておきたい。


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