2009/09/29 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日の相場は、材料難で方向感を持ちにくい中、要人の発言に反応しやすい地合いとなった。
注目すべき材料には欠けるものの、週末の主要20ヶ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)の景気回復長期化懸念や、藤井裕久財務相の円高を容認するような発言が改めて注目されドル売り・円買いが急ピッチで進んだ。

ドル円は、序盤の89.800円が高値となり、その後は金融サミットで景気対策継続が合意されたことから米国の超低金利政策の長期化懸念を意識したドル売りが目立った。また、藤井裕久財務相がガイトナー米財務長官との対談での「円安政策は採らない」と為替介入に消極的な姿勢を示したことから、投機筋の円買いを誘い、対円で強いドル売りを展開、一時88.222円まで一気に下落し、1月23日以来の約8カ月ぶりの円高水準を記録する値となった。クロス円も下落し、多くの通貨で一時は軒並み前週安値を更新した。その後、同相の「為替は安定的であることが望ましい」、「円高是認とは言っていない」、「最近の動きは、円高方向にやや偏っているという印象を持っている」などのトーンを変えた発言が円売りとドル買い戻しを誘い、じわじわと反発。狭いレンジで底堅い推移を見せ結局、始値付近の89.591円で引けた。ドルの反発力は強くないものの、急激な円高に対する警戒感が高まっており、新規材料も乏しく上値はなお重くなっているなど方向の定まらない格好だ。

本日の相場だが、方向感の乏しい流れを引き継ぎ値動きは予測しづらい。円高上伸を牽引しているのは、米国景気回復の遅れによるドル安の裏返しと、ヘッジファンドなどの短期筋だ。景気回復がいつになるのか、また短期筋主導の円高がどこまで進むかは不透明さが残る。

90円は既に高値抵抗の様相で、下値は年初来高値の87.095円(1月21日)が意識される。
また現在の水準からの一層の円高進行には強い材料が必要で、本邦のファンダメンタルズや金融政策に変化を期待させる要因が必要となってくるだろう。民主党の執政や為替介入スタンスは、まだはっきりしておらず調整が続くことが考えられる。目先は、上値は90円、下値は87円前後を試すことも視野に入れたい。

[本日の予想レンジ]

ドル ・円 88.00- 90.00
ユーロ・円 130.00-134.00
ポンド・円 138.70-144.20

【本日の主な経済指標】

07:45 NZD 住宅建設許可
08:30 JPY 全国消費者物価指数
17:30 GBP 第2四半期GDP
17:30 GBP 第2四半期経常収支
22:00 USD S&P/ケースシラー住宅価格指数
22:50 USD フィッシャー:ダラス連銀総裁の講演
23:00 USD 消費者信頼感指数

さて、マーケット参加者のポジションは......

≪2009年9月28日クローズ時点≫
ドル・円  : 「ブル」
ユーロ・円  : 「ブル」
ユーロ・ドル : 「ベア」
英ポンド・円 : 「ブル」
豪ドル・円  : 「ブル」
NZドル・円  : 「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
急激な円高が続き「ブル」。
イベントに乏しい中、短期筋や要人発言に一喜一憂の動きで、抵抗は下値87円、上値90円。
割安感強く、本日発表の消費者信頼感指数が抵抗を試すことが予想される。


ユーロ円は「ブル」
ユーロは5日続落となり、円高継続で「ブル」。
トリシェECB総裁が出口戦略は時期尚早との発言を受け戻り売り軟調。
引き続き現在の低金利水準が継続されるとの内容で、ユーロドルではやや売りの反応を示し
た。


ポンド円は「ブル」
ポンドは3日続落。反発期待もあり参加者は「ブル」を選択。
先週大きく下げたことから調整局面、発表予定の第2四半期GDP・同経常収支が現状を打開
するか注目したい。


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