「今期の想定為替レートは、1ドル=90円に設定している企業が多い。米国の金融緩和でドル安・円高がますます進行すれば、円高に強い銘柄が脚光を浴びるでしょう」というのは、前出、T&Cフィナンシャルリサーチの本吉亮氏。

「日本の長期金利は1・3%程度で、これだけを見ると確かに低金利。しかし日本の名目成長率はマイナスのため、実質金利は2〜3%にもなるのです。その意味でも、円高は進行しやすいでしょうね」

そこで本吉氏は、「ドル安・円高で株価が上昇しやすい銘柄に注目」と予測する。

為替と株価の連動性を示す指標に、「①対ドル円レート感応度」というものがある。例えば「対ドル円レート感応度がマイナス2・6」とは、1ドル=90円から89 ・1円にドル円レートが1%下がる(円高に進む)と、株価が2・6%上昇するということを意味している。また、財務の安定性は「②自己資本比率」で、収益性は「③ROE」で判断できる。

②自己資本比率が高いと増資を
しない安心感
があるうえ、積極的な設備投資ができる不況時こそ、財務が強いかどうかが問われるのです。また、③ROEの高さで、ムダなものを排除し効率よく儲けているかどうかがわかります」

①〜③の数値を偏差値化し、ランキングしたものが下表だ。

「結果を見ると、1位と2位には
内需系IT関連』のカカクコムとぐるなびがランキングしています。さらに、ファーストリテイリングやABCマート、ニトリ、CCCなどの『デフレ関連』、低価格うどん店・丸亀製麺を展開するトリドールや100円回転寿司のカッパ・クリエイト、居酒屋チェーンのワタミなど『低価格飲食関連』が名を連ねていることがわか
るでしょう」

高偏差値順に並べられた下表は、さながら大学入試のランキングのよう。この中に、円高&デフレ時代に大化けする"エリート株"が隠れているかも