2010/3/23 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円は序盤、東京市場が祝日ということもあり参加者が少ないなか、前週末のNY市場の流れを引き継ぎ円高ドル安の動きとなり90.50円付近を推移した。日本時間午前に米下院の本会議で、オバマ大統領が内政の最重要課題としていた医療保険改革法案を賛成多数で可決したが、為替市場への反応は見られなかった。欧州勢参入後も、欧米で主要な経済指標の発表予定が無かったことから模様眺めの展開が継続。NY時間に入ると、パンガロス・ギリシャ副首相がギリシャ支援に消極的な姿勢を示すドイツへの批判とも受け取れる発言を受け、ドイツとギリシャ間の亀裂の深さが浮き彫りとなり、ギリシャ支援策について不安視されたことを背景にクロス円は下落する展開に。ドル円は22日安値89.829円をマークした。その後、米国株が安寄り後に上昇に転じると、ドル円にショートカバーが入り90.159円で取引を終えた。


本日の展開


さて本日のドル円だが、米住宅指標の米中古住宅販売と米住宅価格指数の発表が予定されており注目されそうだ。市場予想は中古住宅で前月比1.1%減、住宅価格で同0.8%減。先行指標の性格を持つ仮契約住宅販売指数(3月4日発表)が事前予想に反して下回ったことから、本日の発表も下振れを懸念する声が出ており注意が必要だ。下値を試す展開となった場合には、下値サポートラインとして3月9日安値89.630円近辺がポイントと考えられる。

ユーロ円は、ギリシャ財政問題の解決に再び不透明感が高まってきたことを背景に、ユーロに対する売り圧力が強まっていることから121円付近まで値を下げている。本日も昨日同様ギリシャ問題の先行きがユーロ相場の動向を左右するものと考えられる。また、25日に行なわれる予定の欧州首脳会議でギリシャ支援について話し合われるが、昨日のコメントからギリシャに対する支援策の内容には、ドイツとギリシャ間で溝が深く、支援策が合意に至らないとの見方が多い。引き続きユーロ売り圧力は強いと考えられる為、下値に対する警戒は必要か。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円  88.60-91.20
ユーロ・円 121.00-123.60
ポンド・円 133.80-137.00

【今日の主な経済指標】

18:00(南ア) 四半期経常収支
18:30(英) 消費者物価指数(CPI)
18:30(英) 小売物価指数(RPI)
21:30(加) 景気先行指数[前月比]
23:00(米) 中古住宅販売件数
23:00(米) 住宅価格指数
23:00(米) リッチモンド連銀製造業指数

≪2010年3月22日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
昨晩、再び高まったギリシャの財政懸念がドルにも波及し90.60円付近から60銭超の
下げとなったが、参加者は「ブル」を選択。今晩は中古住宅販売件数の発表が控えて
おり、結果次第で最近のボックス圏(89円台半ば〜91円)を抜けることができるかに
注目したい。91円手前になると断続的に国内輸出勢の円買いが入ることが予想される
ことから、指標の結果に一喜一憂せずに慎重スタンスで臨みたい。


ポンド円は「ブル」
先週、センタンス英中銀金融政策委員は「英景気がニ番底に陥る恐れがある。新たな
ショックの可能性は否定できない」など英景気に対して慎重な見方を示している。
英国の景気下振れリスクや追加金融緩和観測が払拭できない状況のなか、本日18:00
に発表を予定している英消費者物価指数の予想が前月比0.5%増の改善となっている
ため、参加者は強気の「ブル」を選択している模様。いずれにしても、英景気の下振
れリスクが高いことから、下値に対する警戒は常に頭に入れておきたい。


豪ドル円は「ブル」
米国株の堅調な推移を背景に参加者は「ブル」を選択。世界的な景気回復期待を追い
風に資源国通貨が物色されていることから、豪ドル円の上昇余地は相対的に大きいか
もしれない。今週25日にロウ豪準備銀行総裁補講演を予定しており、経済見通しや
金融政策について語ると見られ、今後の豪州を占う材料になりそうだ。


---------------
【ご注意】
※当サービスは投資判断の参考となる情報の提供を唯一の目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではございません。
※投資に関する最終判断は、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。
※当社は掲載されている情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性、完全性を保証するものではございません。
※当サービスに基づいて被ったいかなる損害についても、弊社及び情報提供元、関連会社は一切の責任を負いかねます。
※いかなる目的を問わず本情報の複製、転送及び販売を固く禁じます。
---------------
EMCOM証券「みんなのFX」