アベノミクスが始まってちょうど2年――。’14年はボラティリティの大きな難しい相場だったという声が多いなか、利益をあげた個人投資家はどんな人たちなのか? 全国250人にアンケートを実施し、年齢、運用額、利益額、投資スタイルなど平均像をはじき出した!


◆今年勝っている個人投資家の肖像とは?



⇒【前編】

個人投資家
 勝っている人はどんな売買をしているのか? 投資スタイルは中長期が56%、スイングが20%、デイトレが17%、スキャルピングが6%という結果になった。投資対象については、東証の大型株が51%、新興株は37%だった。

「値動きの激しい新興株でデイトレやスキャルピングをしている専業のデイトレーダーばかりではなく、半数は東証1部の大型株を中長期で保有している兼業投資家という像が浮かび上がってきますね」と、むらやん氏は分析する。

また、「勝っている個人投資家はオタク気質な人が多い」と話すのは、元大手証券のプロディーラーで、現在数億円を運用する個人投資家の松井昭一氏(仮名・45歳)。

「若い頃からゲームやパチンコが好きで、株式投資をゲーム感覚でやっていた人が一番成功しています。またバリュー投資家だと、企業が発表した決算書や『会社四季報』を穴の開くほど読み込むオタク気質な人がこの2年で大きく開花していますね」

続々と億超えを達成し、さらに資産を伸ばし続けるデイトレーダーに対し、パソコンの前で汗水流さず荒稼ぎしているといった悪いイメージを持つ人も多い。しかし、稼いだ大金をセコセコと貯め込んだり、私利私欲に使っている人ばかりではない。先日、「日本中に支援の輪が広がることを祈り全国に送らせていただきます テスタ」と書かれた手紙とともに、サッカーボールなど3つのボールが徳島県内の児童養護施設に届いたことが徳島新聞で報じられ、大きな話題となった。送り主は6億円トレーダーのテスタ氏。全国600の児童養護施設にボールを寄付し、「何か考えたり行動するきっかけになれば嬉しい」と心の内を明かす。テスタ氏やむらやん氏らは今も3月11日に寄付をしているし、ほかのトレーダーでは東北の太平洋岸沿いで一斉に花火を上げようと企画した「LIGHT UP NIPPON」というチャリティイベントの主催メンバーや、東南アジアに500万円を寄付して学校を建てるなどの慈善活動を行う人もいる。そんな心優しい30代も、もう一つの“勝っている投資家”の姿なのかもしれない。

取材・文/勝っている投資家取材班 図版/エフスタイル イラスト/西アズナブル
― アベノミクスで[儲けた人]の肖像【2】 ―