株式や債券、不動産が軒並み上昇傾向にある今、「投資したいけど何を買うべき?」という声はあちこちで聞かれる。そこで、豊富な投資経験を持つ成功者に、今注目の投資先を聞いてみた!


◆特殊な商品を組み入れ利回り年間6%以上!



⇒【前編】http://yenspa.jp/32169.html

 続いて、「iシェアーズ米国優先株式ETF(PFF)」。優先株式とは、日本ではあまり聞き慣れない用語だが、要は通常よりも高い配当が得られる特別な株のことで、主に各国の大手金融機関が発行している。

⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=9314

iシェアーズ米国優先株式ETF
「優先株式は発行元が倒産したとき、投資した資金が返済されない可能性が高く、発行元の信用力が低いと非常にハイリスク・ハイリターンになります。PFFは何百という優先株式に分散投資をしており、利回りは年間7%近くにも達しています」

 優先株の発行元は大半が米国の金融機関なので、何らかの金融危機が起これば暴落の恐れもあるだろう。それでも、米国経済が好調な以上、当面は安定して高利回りを得られそうだ。

 海外ETFを一部紹介したが、海外REITの個別銘柄にも、玉川陽介氏が注目する商品がある。

「『American Realty Capital Properties』(ARCP)といって、米国の一般的なREITの中ではもっとも利回りが高く、年間7%台。3800件もの物件を所有しており、その入居率は現状99.7%と、安定感抜群です。ここまで内容がいいのに利回りまでよく、バランスがとれたREITはあまりないので、注目に値するでしょう。ちなみに、日本のREITファンドで海外REITを組み入れて20%前後の高利回りを謳っているものがありますが、あれは過剰配当であり、いわゆる『タコ配』です。投資先の海外REITが5~6%程度の利回りなのに、REITファンドが利回り20%ということはありえないので、惑わされないでください」

⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=9317

American Realty Capital Properties
 海外REITに投資するETFならともかく、海外REITの個別銘柄を日本で買うには、海外の証券会社に口座を開いたほうが便利だ。

 一度開けば多様な金融商品が買えるようになり、先に紹介した海外ETFも、為替ヘッジ(コストを払って為替変動リスクを抑える取引)をした上で買えるというメリットがある。十分に挑戦する価値はあるだろう。




オフショア積立保険は買ってはいけない!



 最後に、今人気があるものの、逆に買わないほうがいい金融商品についても教えてもらった。

「『オフショア積立保険』ですね。海外のファンドを香港やシンガポールの代理店を通じて、積み立てで買うというもの。毎月5万円の投資で、25年後には1億円つくれる――といった売り文句により、最近購入者が増えています。積み立てるファンドには、いくつかの金融商品が組み込まれますが、その商品の多くは、先ほど紹介したような海外ETFです。つまり、自分で簡単に買える商品を、高い手数料を支払いながら、解約のペナルティを科せられれつつ運用していることになるのです」

 金融商品の良しあしは、誰でも「ちょっと金融リテラシーを磨けばすぐにわかる」と玉川氏は言う。実際、高い金融リテラシーは効率的な運用の元となる。「読書の秋」で、たまには運用の基礎を勉強してみてはいかがだろうか?

【玉川陽介氏】
コアプラス・アンド・アーキテクチャーズ代表。不動産のプロで、多様な金融商品にも精通。近著に『海外ETFとREITで始めるインカムゲイン投資の教科書』がある

取材・文/元山夏香 図版/ミューズグラフィックス