地方公務員ながら、株投資で築いた資産は2億円超。“逆張りナンピン買い”というリスクとも思える手法の裏には「公務員トレード」とも呼ぶべき、堅実な投資術が存在していた!


◆大儲けよりも損失回避を優先する公務員スタイル



⇒【前編】 32147.html

[底値銘柄ナンピン買い](秘)株投資術を公開
 ただし、いい銘柄があっても、1銘柄に全資金を傾けることはない。必ず5~10銘柄ほどに分散投資し、損失リスクを回避する。

「2か月もすると、上がる銘柄と下がる銘柄に分かれてきます。上がった銘柄はホールドし、上値は追いかけません。一方、買い値から50%下がった銘柄はナンピン。最初に1株買ったのなら2株買います。さらに下がったら最初の買い値の7割減を目安に3株を買い増す。経験上、2度目のナンピンで反転上昇します」

 こちらのチャートを見てほしい。先ほどのオンコセラピー・サイエンスだと、200円で1万株の買いエントリー。50%近く下げた120円で2万株をナンピン買いし、平均購入単価を147円に。それを最初の買い値200円水準に戻ったところで売り抜けている。

[底値銘柄ナンピン買い](秘)株投資術を公開
「利確の基準に明確なものはありません。目標が〝損をしない〟ですから。もっと買いたい株が出てきたときや、ほかの株でナンピン資金が必要になったときに処分することが多いですね」

 しかし、今の相場は株価上昇局面。底値拾いのスタイルでは、チャンスはないのでは?

「高値から大きく下げて底値圏で推移している銘柄は、まだあります。それを発掘すればいいし、昨年5月のような急落もある。暴落は天災と同じ。いつ来るか予想できませんから、そのときに備えて現金をストックしておくことが大切だと思っています。結局、株価の予想はじゃんけん。100%勝つことはできません。大切なのは負けた銘柄でも、もう一度じゃんけんできる資金を残しておくこと。そのためには、一生懸命働いて投資資金を貯金することですね」

 彼の手法を真似るなら資金の目安は300万円。公務員トレードは資金も堅固でなければならない。

【吉良吉影氏】
某地方都市で静かに暮らす公務員トレーダー。’05年に100万円で株投資を始め、現在は資産を2億円超に増やす。現物での逆張りスウィング中心