吉田 恒
 9月の「怒涛のドル高」から打って変わって、10月は「怒涛の円高」の様相だ。この背景は、米国など世界同時株安があるだろう。ということは、「怒涛の円高」がまだ続くかは米株安の行方を考える必要があるのだが。


◆11月中下旬までが「年内最後の米株安」



 そんな米株、経験的には11月中下旬にかけ10%前後の「年内最後の株安」が起こることが少なくなかった。その意味では、株安の動きはこれからさらに1か月は予断を許さないだろう。

 2007年以降のNYダウについて調べたところ、2009年と2013年を除いた年では11月にかけて「年内最後の株安」が起こっていた<資料参照>。最も大幅な株安になったのは2008年で10月から11月にかけての最大株下落率は2割に達した。また、2007年、2011年、2012年も最大下落率は1割前後に達した。

※<資料>はコチラ⇒http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=732597

年内最後の米株安
 また、このような「年内最後の株安」において、NYダウの安値は11月15-26日頃に記録していた。以上からすると、米株安は12月には起こらないのが基本だが、一方で年内最後の株安は11月中下旬にかけて起こりやすかったことがわかる。これは11月末、12月末が米企業の決算期末になっている影響などがあるだろう。

 いずれにしても、これを参考にすると最近の米株安の動きもさらに1か月程度は予断を許さないのではないか。過去2年間記録的に展開したドル高・円安は、米株高で説明できるところが多かっただけに、その米株の行方はドル円の行方を考えるうえでも注目される。(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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