吉田 恒
以前も書いたように、昨年末から今年初めにかけて105円まで一段のドル高・円安になった値動きと、最近にかけて108円までドル高・円安が加速した値動きはよく似ているとして、マーケットの一部で注目されている。


◆105円と110円の違い



 そこで改めて、昨年10月からのドル/円のチャートに、今年7月中旬以降のチャートを重ね、5円水準を変えるとよく似ていることがわかる<資料参照>。この先も似た値動きが続くなら、10月中旬に110円前後でドル高・円安は一巡し、ドル安・円高に転換する見通しになる。

※<資料>はコチラ⇒http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=716532

0918資料
こんなふうに似ている点はある一方で、昨年と最近では明確に違う点もある。今年初め、105円にドル高・円安が向かう局面ではほとんどなかった日本経済に円安はマイナスといった「悪い円安」論が、「105円を超えた円安は経済にマイナス」(榊原元財務官)といった具合に最近は増えてきた。

 ドル高についても、FRBがタカ派へ転換することを躊躇する一因になっているのではないかとの見方もある。ドル高・円安が105円に向かう動きと、110円に向かう動きでは、日米経済へのマイナス論が出てきたといった点が違う。経済にマイナスという動きなら、株の反応が違ってくる可能性があるだろうが、果たしてどうか?(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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