吉田 恒

 ドル/円は小動きが続いているが、ではドル高・円安へ一段と大きく動く可能性はあるのか。過去の実績を参考にすると、その可能性は低いだろう。それより、いつ98円を割れるドル安・円高になってもおかしくない時間帯にあるということではないか。


◆円安の終わり、そして円高の始まり



 ドル高・円安は、1990年以降でみると、日米生産者物価購買力平価をドルが大きく上振れずに終わってきた<資料参照>。そんな購買力平価は、直近では98円程度。その意味では、経験的には、ドル高は一段と進むどころか、いつ終わってもおかしくない状況にあるといえる。

※<資料>はコチラ⇒http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=697150

ドル安・円高が98円を割れる日
 それでは、実際にいつドル高が終わるのか。2007年6月に124円でドル高・円安が終わったケースは、購買力平価を2006年11月から2007年11月にかけて約1年上回った。これに対して、今回は2013年10月頃から、購買力平価を上回るドル高・円安が基本的に続いてきた。もうすぐ1年というタイミングにある。

 さて、上述の前回のドル高・円安トレンド終了のように、1年程度で購買力平価を上回るドル高・円安が終わるなら、これから2-3か月以内に98円以下へドル安・円高になるといった見通しになるわけだ。以上のように見ると、2-3か月というスパンにおいては、ドル一段高より、一段安へ向かうリスクがやはり要注意ではないか。(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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