吉田 恒

 円の総合力を示す実効相場は5年移動平均線からの乖離率で見ると、1998年に次ぐ過去2番目の下がり過ぎの可能性を示している<資料参照>。「行き過ぎた円全面安」ということだ。


※<資料>はコチラ⇒http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=693570

◆行き過ぎの本格的修正が始まったのか?!



 それにしても、問題は、この「行き過ぎ」修正がどのように起こるかということ。「行き過ぎた円全面安」という状況のままでしばらく続くということももちろんありうるわけだ。

 ただ、経験的に見ると、円実効相場の5年線からの乖離率は、マイナス方向でピークを打った後は、比較的短期間に修正が進むというのがこれまでは基本だった。マイナス乖離率拡大は、ピークアウト後に、基本的には半年以内で5%以上も縮小し、顕著に行き過ぎの修正は進むことが多かった。

円全面安 そういう観点で見ると、肝心なのはいつがピークかということ。今のところは、昨年12月末がマイナス乖離率のピークだ。そこからすでに半年以上が過ぎている。今回は、これまでにないほど「行き過ぎた円全面安」の修正に時間がかかっているということになるが、別な言い方をすると、すでにいつそれが本格化してもおかしくない時間帯にあるということにもなるだろう。

 最近にかけて、クロス円の下落が広がってきたが、これがいよいよ「行き過ぎた円全面安」の本格的修正の可能性なのか注目されるところだ。(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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