記録的な小動き、低いボラティリティ、「低ボラ」に変化の兆しが出てきた。この変化が本物なら、低ボラのなかで「行き過ぎたリスクテイク」とされた動きが反動に転じる可能性も注目される。


◆2007年はリスクオフ相場が急展開だったが



 ボラティリティ・インデックス(VIX指数)は、1日には17ポイントまで上昇した<資料参照>。一時10ポイント台まで低下、2007年以来の低下となっていたが、修正される兆しが出てきた。

※<資料>はコチラ⇒http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=690833

VIX指数
 このVIX指数などが示していた記録的な低ボラのなかで顕著になっていたのが、「search for yield」、利回り追求であり、為替市場でのこの数か月の新興国、資源国通貨高もその一つだったと見られる。また一部には、ハイイールド債投資など、「行き過ぎたリスクテイク」への懸念もあった。

 低ボラが変化し、金融市場にボラティリティ(値動き)が回復してくると、低ボラ局面での反動が広がる可能性は注目される。先週は、アルゼンチンの利払い不履行も材料視され、また世界的に株価が一段安になった。これはボラティリティの回復で、相場材料に敏感になってきたということもあるのではないか。

「低ボラ」で最近と比較されることの多かった2007年は、後半に入りボラティリティが回復に転じると、一転してリスク資産が大きく売られるリスクオフの大混乱相場に向かい出した。

 2007年の場合は、サブプライムショックなど信用バブル、住宅バブルなどの破裂もきっかけになった結果ではあった。それでは今回の「低ボラ」終了は、2007年とは異なり軟着陸できるのか、それともやはり「バブル破裂」のような不時着陸に向かうのか、注目されるところだ。(了)

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【吉田 恒氏】
吉田 恒1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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