吉田 恒
 ドルは対円で、30日までに9営業日連続の上昇、「9連騰」となった。2000年以降で調べたところ、9営業日以上の連騰記録は今回を除くと2回しかない<資料参照>。その意味では、そろそろドル続伸も一息つく可能性が高そうだ。


◆ドル高・円安連続記録の示唆とは?



 それにしても、注目されるのは一息ついた後。ドルはさらに1月105円の高値更新へ向かうのか。過去の記録的なドル連騰は、ドル一段高の途中で起こることが多かったが、一方で「最後のドル高」というケースもあった。

※<資料>はコチラ⇒http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=689318

ドル連騰は「新たな円安」or「最後の円安」?
 たとえば、過去最長の11連騰を記録した2001年12月27日にかけての局面は、一息ついた後に改めてドル一段高となった。また、今回と同じ9連騰を記録したのは2005年3月29日にかけてだったが、このケースも、一息ついた後に小幅ながらドル高の「続編」が起こっていた。

 ただ2003年9月15日にかけてのドル8連騰は違った。これは記録的に長く続いたレンジ相場における「最後のドル反発」がそのドル8連騰で、その後は1か月で約10円のドル急落に向かった。

 さて、今回は2001年や2005年のケースに近いのか、それとも2003年のケースに近いのか。これまでの値動きだけでいえば、2003年のような「記録的に長く続いたレンジ相場における最後のドル反発」の可能性もあるが、果たしてどうか。

 目先的には米景気回復期待に伴う米金利上昇がドル高の手掛かりになっているが、それが続くのか、それとも米金利上昇のなかで米株が下落に転じる可能性はないのか、そういった見極めが、記録的ドル連騰のその後の方向性を決めることになりそうだ。(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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