吉田 恒
 今週末、8月1日は金融市場で注目される米雇用統計が発表される。ところで、このように注目される雇用統計だが、実は過去5か月は、雇用統計の結果とはあまり関係なく、雇用統計発表日までで、その月のドル高・円安はほぼ終わるパターンが繰り返されてきた。


◆実はほとんど無関係だった雇用統計の結果



 過去5か月の米雇用統計の中のNFP(非農業部門雇用者数)の結果は、19-28万人増といった具合にかなりばらつき、事前予想より良い「ポジティブ・サプライズ」も、逆に期待を裏切った「ネガティブ・サプライズ」もあった。

 これに対して、為替相場の反応は、この雇用統計発表日に記録したドル高値が、結果的にその月のドル高値とほぼ一致していた<資料参照>。このように見ると、NFPの結果に関係なく、この5か月はその月のドル高・円安は雇用統計発表までに早々と終わるパターンが繰り返されてきたわけだ。

※<資料>はコチラ⇒http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=686884

資料
 また、そんな雇用統計発表日のドル高値は、3-4月には104円前後だったが、徐々に下落してきた。要するに、その月のドル高・円安の「寿命」は雇用統計発表まで、そしてそのドルの天井も次第に下がってきたというわけだ。

 このパターンが変わらなければ、今月もドル高・円安は102円すら大きく超えられずに終わってしまうという見通しになる。それともいよいよこの「雇用統計パターン」が崩れるのか。この数か月続いてきた膠着相場から脱却の手掛かりとしても、この雇用統計週間の動きは注目してみたい。(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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