2010/3/16 EMCOM証券「みんなのFX」


昨日の東京市場は、本邦株高を意識した対円でのドル買い・ユーロ買いが優勢の展開となり、ドル円は一時90.799円、ユーロ円は125.203円の本日高値をつけた。欧州市場の時間帯に入るとポンドドルが急落。英国財政・景気先行き不透明感が意識され、中東勢からまとまった規模のポンド売りが出された模様でポンド円は136.34円付近まで下落した。一方、ドル円、ユーロ円は方向感の定まらない展開となり、ドル円は90円台後半、ユーロ円は124円台半ばの狭い範囲での推移となった。


ニューヨーク市場の時間帯に入ると原油価格の2%を超える下落や、冴えないNYダウの動きからリスク回避の流れが強まり、ドル円は90.354円、ユーロ円は123.308円、ポンド円は135.804円まで下落。その後引けに掛けてNYダウが盛り返したことから、対円でのドルが買い戻される展開となり、ドル円は90.531円とやや円安水準で引けた。一方、欧州通貨は積極的に買い戻すだけの材料が乏しかったことから上値は重く、ユーロ円は123.840円、ポンド円は136.313円と円高水準で引けた。



本日の展開



昨日は往ってこいの展開となったドル円であるが、足元ではニューヨーク連銀製造業景気指数はプラス22.86と前月の24.91から下落しているものの、市場予測を上回る結果となっている。また、同指標中、雇用を示す指数は2007年10月以来の高水準となっていることから、市場では景気回復に対する期待感を削ぐような内容ではないとの見方が強まっている。本日は米建設許可件数及び住宅着工件数の発表が控えているため、住宅市況の動向を見守りたい。


また、本日は日本時間明けて17日の3:15には米連邦公開市場委員会(政策金利発表)が控えている。
景気先行き不透明感がやや和らぎつつある中、今回の会合にて低金利長期継続を示唆する文言を微調整するとの見方も浮上しており、ドル買いの手がかりとなるかに注目したい。このところのドル円相場の足かせとなっている米長期低金利政策に若干の修正が加えられ、利上げ期待感が醸成されれば、直近高値の92.145円も十分視野に入ってくると考えられる。


一方、ユーロは15日の欧州連合の財務相会合を経て、注目されていたギリシャの支援策が未だ不透明であることがユーロ買いの足かせとなっている模様だ。更に、NY原油先物相場が80ドルの大台を割り込むなど商品相場が軟調となったことも、ユーロ売りの要因となっている。ギリシャの救済策をめぐり欧州の財務担当相の意見が対立しており、その行方がユーロ相場に大きな影響を与えると考えられる。本日は60分足で見たサポートラインとなる、123.210円を維持できるかが焦点となろうか。


[今日の予想レンジ]
ドル ・円  89.00-91.20
ユーロ・円 121.50-125.50
ポンド・円 133.00-138.90


【今日の主な経済指標】


09:30(豪)豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
13:00(日)日銀・金融政策決定会合(1日目)
16:45(仏)消費者物価指数(CPI)
19:00(独)ZEW景況感調査(期待指数)
19:00(欧)消費者物価指数(HICP、改定値)
19:00(欧)ZEW景況感調査
21:30(加)製造業出荷
21:30(米)輸入物価指数
21:30(米)輸出物価指数
21:30(米)住宅着工件数
21:30(米)建設許可件数
21:30(加)四半期労働生産性指数
03:15(米)米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表


≪2010年3月12日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」


※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。



ドル円は「ブル」
90円台を維持し、景気先行きに楽観的な見方が広がりつつあるドル円に対し、参加者は
「ブル」を選択。本日は米連邦公開市場委員会(政策金利発表)が控えており、住宅・
雇用情勢ともに悲観的な見方が後退しており、市場では、低金利政策に何らかの修正が
加えられるのではとの思惑が強まっているため注視したい。目下91円台の回復と定着が
焦点となろう。


ユーロ円は「ブル」
15日の欧州連合の財務相会合ではギリシャの支援策の方向性が定まらず、依然としてユ
ーロ買いの足かせとなっている模様。参加者は値ごろ感から引き続き「ブル」を選択し
ているものの、ユーロ買いの手がかりも乏しいことから上値が重い展開が続く可能性が
高そうだ。本日も引き続きユーロ圏財務相会合の動向を慎重に見守りたい。


豪ドル円は「ブル」
欧州株式やGLOBEXの上昇を背景に底堅い動きとなっており、参加者は「ブル」を選択。
また、日銀の追加金融緩和観測の期待感から円売り意欲も高まっていることから、高金
利通貨の上昇余地は相対的に大きいかもしれない。本日は、豪準備銀行の金融政策会合
議事録が発表され、追加利上げの見通しにどう言及しているか注目したい。


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