分散投資の切り札であるコモディティ投資の中に、景気動向にも金融危機にも左右されない、知られざる実物資産があるという。相場は急上昇、保管場所もメンテナンスも不要な夢の商品について、世界的なコレクターである専門家・作家の加治将一氏に聞いてみた。


⇒前回『【年利20%超】アンティーク・コイン投資とは?』
http://yenspa.jp/31202


◆信頼できる人に正直に相談してみよう

アンティーク・コイン アンティーク・コイン相場がここまで急上昇していると、「今から乗っても大丈夫なのか」という不安もよぎる。現在がバブルである心配はないのだろうか。加治氏はこう胸を張る。

「アンティーク・コインに出遅れはありえない。欲しいと思ったときが好機」

 加治氏によると、アンティーク・コインの主な入手方法は3通り。
(1)コイン商やアンティークショップの店頭で買う
(2)これらの業者のネット通販を利用する
(3)世界各地で開催される「フロアオークション」に参加する方法だという。

「フロアオークションは、会場の熱気につられて価格が高騰しがちで、高値づかみをさせられる可能性が高い。慣れないうちは信頼できる店で予算や目的を正直に伝え、選んでもらうのが無難」

 こちらが初心者だとわかると、高値を吹っかけられたり偽物をつかまされる心配はないのだろうか。

「国内はコレクターの数も少ないので、悪評が立っては店も商売が成り立たなくなる。日本のコイン商は中国の愛好家が自国のコインをわざわざ買い付けに来るほど信頼されているので、過度に警戒する必要はないと思います」

 専門店が店頭販売やネット通販を行っているほか、加治氏も年に3、4回スイスやアメリカで買い付けし、一部をサイトで販売しているという。

 ぼったくりから身を守るには、売り手の素性がわかりにくいヤフオク!など個人間のネットオークションを利用しないこと、偽物が多く出回っている中国や、年代ごとの発行枚数にばらつきがあり、価値の見極めが難しいアメリカのコインは避ける、偽物の流通が少ない金貨に投資対象を限定するといった方法があり、これだけでもかなりリスクを抑えられるという。

 コイン価格の相場を知りたいなら、アメリカで発行される「ワールド・コインズ」などのカタログを参照する方法があるが、高価なうえ入手困難なことも。手軽なのは、「日本アンティークコイン・グレーディング協会」に問い合わせることだ。有料にはなるが、価格相場を教えてもらえる。

 売却する場合は、フロアオークションに出品すると高値で売れる可能性が高い。いずれにしろ手数料はかかるが、最も簡単なのはネット通販に出してもらう方法だ。

 じっくり寝かせて上昇を待つか、コツコツ換金して資産を膨らませるか――。美しいアンティーク・コインを手に、いにしえの昔に思いをはせればコイン長者も夢じゃない!?

【加治将一氏】
近著に『カネはやっぱり、アンティーク・コインにぶちこめ!』(東洋経済新報社)。「加治将一の部屋」(http://www.kaji-room.com/)「Twitter」(http://twitter.com/kaji1948

取材・文/森田悦子
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