分散投資の切り札であるコモディティ投資の中に、景気動向にも金融危機にも左右されない、知られざる実物資産があるという。相場は急上昇、保管場所もメンテナンスも不要な夢の商品について、世界的なコレクターである専門家に聞いてみた。


◆最強のコモディティを発見!経年とともに価値はうなぎのぼり!!



加治将一氏「アンティーク・コインの相場はこの10年で248%値上がりしており、年利にすると25%。'08年のリーマンショックでも値下がりするどころか、逆に上昇に拍車がかかったほどです」

 そう語るのは、作家でアンティーク・コインの世界的なコレクターとしても知られる加治将一氏だ。

 日本ではなじみが薄いが、加治氏によると欧米ではアンティーク・コイン投資は一般的で、ヨーロッパの銀行には専門の部署があるほど。アメリカでも街角のいたるところにコインショップがあり、コレクターの数は世界で300万人以上といわれている。古くは古代ギリシャまでさかのぼり、世界中に熱烈な愛好家を持つこうした年代モノの硬貨が、投資対象として注目されているというのだ。

◆富裕層の増加で需要も価格も急上昇

アンティーク・コイン「アンティーク・コインの価格は現存枚数やデザイン、状態などで決まりますが、最も影響が大きいのは需給のバランスです。コインの供給は減ることはあっても増えることはないうえ、主な買い手である富裕層は新興国を中心に世界中で増加している。だから相場は一本調子に上がっているのです」

 さらに、これまでは専門店とオークションだけだった流通経路に、インターネットという新しい手段が加わったことで、売買が活発になったことも値上がりに拍車をかけているという。

「富裕層は一度手に入れると、よほどカネに困らない限り売ることはないので、時間がたてばたつほど需給がひっ迫し価値は上がります。これから価格は10倍、20倍に値上がりしてもおかしくない」

 アンティークというと非常に高額でハードルの高いイメージがあるが、われら庶民にも手が届くものなのだろうか。

◆5万円から投資はOK わらしべ方式で1億超

「5万円程度でも十分投資に適したコインは買えます。初心者ならナポレオンやヴィクトリア女王、エリザベス女王といった人気の高い肖像が刻まれたフランス、イギリスのコインがおすすめ。値段も手ごろで価格も安定しています」

 加えて、見極めが難しい銀貨や銅貨は避け、金貨を選ぶのがアマチュアにはおすすめなのだとか。また、日本の古銭よりマーケットの広い海外のコインのほうが上昇期待は高いという。

 加治氏は、まとまった資金のない投資家でも、一財産を築く方法はあると話す。

「5万円程度の金貨を積み立てで毎月コツコツ買い足していけば、1億円も夢ではありません」

 例えば、5万円の金貨を毎月1枚購入し、2年後には24枚の金貨を貯める。120万円を投資して貯めたコインの売却価格は150万円。それを元手に最も値上がり期待が高い価格帯である150万円の金貨を1枚購入し、6万円に値上がりしたコインの購入も続けていく。

 すると4年後には150万円の金貨は250万円に値上がりし、毎月購入していた24枚の金貨の価値も200万円になっていると考えられる。

 これらをすべて売却して得た450万円で、さらにとっておきの一枚を購入し、再度値上がりを待つという方法だ。これを繰り返していくと、複利が複利を呼び、6年で1000万円、10年で2500万円、20年後にはなんと1億円もの蓄財も可能だというのだ。

 まさにアンティーク・コイン版わらしべ長者! 本当にそんなにうまくいくのだろうか。

「経験のない人には信じられないでしょう。コイン投資の醍醐味はやってみないとわかりません。ただ、そこまで売買を繰り返してがんばらなくても、年金代わりに持ちっぱなしにしてもいい。長く持てば持つほど値上がりが期待できます」

⇒次回『【早い者勝ち!?】アンティーク・コイン投資の可能性』に続く
http://yenspa.jp/31206


【加治将一氏】
近著に『カネはやっぱり、アンティーク・コインにぶちこめ!』(東洋経済新報社)。「加治将一の部屋」(http://www.kaji-room.com/)「Twitter」(http://twitter.com/kaji1948

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