K氏関連口座があると噂される某地場証券OBや、仕手筋とのコネクションを持つ事情通にSPA!編集部が接触! 新手のネット仕手筋らの最新手口や仕掛けている銘柄を明かす!


◆ネット仕手から旧来型の投資集団まで、最新事情を関係者が暴露!



 古くから株式市場には、相場師と呼ばれるカリスマが存在し、彼らが手掛ける銘柄は「仕手株」と呼ばれ、短期投資家たちが群がった。例えば、1980年代に仕手集団「誠備グループ」を率いて、“兜町の風雲児”と呼ばれた加藤暠氏。「K氏」の名でも知られる人物だ。

「今でもたびたび名前が挙がりますが、噂では息子が後を継いでいるとか。また、加藤氏の側近が新たな仕手集団を結成し、その剛腕で相場を動かしているとの噂もありますよ」(兜町の事情通A氏)

 一方、若手のデイトレーダーたちがLINEやチャットでリアルタイムに情報交換し、ネット関連銘柄の爆騰を演出しているとの情報もある。これが「ネット仕手筋」と呼ばれる新しい仕手集団の姿だ。

「5月に早稲田大学の投資サークルOBが相場操縦容疑で証券取引等監視委員会から強制調査を受けたというニュースがありました。彼らもいわゆるネット仕手筋の一員だったのでしょう」(同)

六本木ヒルズ
 早稲田大学の投資サークルOBは'09年にも株価操作の疑いで逮捕・起訴され、有罪判決が確定している。当時は六本木ヒルズの一室を拠点に活動。メンバーの一人が「ヒルズにいると、住民にしか入ってこない株の情報がある」と話していたことなども話題になった。

 短期間で2倍は当たり前、なかには10倍に化ける銘柄もあるため、個人投資家には仕手株好きが多い。直近では、日本通信とディー・ディー・エスがネット仕手筋のツートップ銘柄と言われている。日本通信は今年3月の株価150円台から、6月には747円まで買い上げられた。ディー・ディー・エスにいたっては、2月の201円から1545円まで急騰している。

 これだけ聞くと、旗振り役の仕手筋がどれだけ相場で稼いでいるかが気になるところだが、相場の酸いも甘いも噛み分けてきた百戦錬磨の仕手筋でも、意外と苦戦しているグループがいるという。

◆仕手筋が行う買いと売りの手口とは?

「リーマン・ショック前までブイブイ言わせていた飲食業を営む仕手筋は、約200億円あった資金をすべて相場で失ってしまったようです。また、すでに亡くなってしまいましたが、某大物相場師はヤクザや宗教団体の資金を焦げ付かせ、一時、姿を消していました」(A氏)

 特定銘柄の株価を動かす仕手グループは動かす金額が大きいだけに、証券会社にとっては上客だ。ただ、時として不正売買に手を染めかねないだけに、監視は怠れないという。K氏親族の口座があった証券会社に勤務していたB氏は、「信用取引を使う大口顧客はすべてが該当しますが、特にK氏周辺の口座は毎日ポジションを必ずチェックしていました。毎日ウオッチしていると、彼らの手口が見えてくる」と明かす。

「信用取引も現物取引も併用していました。株価が上昇したときには信用取引の買い建てを手仕舞って売りをぶつける『ふるい落とし』を多用していましたね」

 個人投資家らのちょうちん買いがついて株価が上がると、利益確定の売りが出やすくなって上昇の勢いが弱まってしまう。そこで、いったん売りを誘って、意図的に急落させるのだ。すると、売り圧力が少なくなり、再び急騰をつくりやすくなる。

「この間、現物株は保有を続け、折を見て再び信用買いを積み上げていく手法をとっていました。ただ、こうした大口投資家は複数の証券会社を通じて売買を繰り返していると思うので、自社口座のポジションだけでは、全体像は掴めなかったですね」(B氏)

 旧来型の仕手筋も新手のネット仕手筋も、急騰と急落を繰り返しながら株価を吊り上げ、売り抜けを狙うという手口は共通している。

「商いが少ない銘柄の仕込みには出来高や株価に変化が出ないように、半年から1年近くの時間をかけていました。数字とチャートを見ても全然わからないように仕込むんです」(同)

 また、A氏も仕手集団から直接情報が入るとき、「一度に大量には買わないように」と言われることもあるという。理由は、目立たせたくないからだ。

「仕手筋がまだ仕込んでいる最中に出来高が増えて目立ってしまうと、個人投資家らのちょうちんがついて、株価が上がり始めてしまう。流動性が少なく低位な株だと『一日で100万円まで』など、具体的に指示されることもありました」(A氏)

【A氏】
仕手筋関係者との交流もあると噂される人物。兜町の裏事情に精通している

【B氏】
K氏親族の口座がある某地場証券にかつて勤務。口座を毎日チェックしていた

― 仕手筋が狙う倍増株6選【1】 ―