吉田 恒 ドル/円中心に方向感のない膠着相場が続いている。5月5日付け日経新聞にも、「円相場、膠着感強まる」との見出しの記事が掲載されていた。「市場関係者の今後3か月の相場見通しは、100円台前半の狭い範囲で推移するとの見方が多い」という。


 確かに、ドル/円は最大値幅3円未満の小動きが、4月まで3か月続いた。ただ、これまで最大値幅3円未満が3か月以上続いたのは2回しかなく、最長でも4か月だ<資料参照>。その意味では、これまでなかったことが起こらない限り、むしろ膠着相場は着実に終わりに近づいており、この一両月で終わることになる。

※<資料>はコチラ⇒http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=639075

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 ところで、過去の記録的な膠着相場の終わりは、印象深い大相場の始まりでもあった。たとえば、4か月続いた膠着相場が終わった2012年11月は、「アベノミクス相場」の始まりだった。

 また、3か月続いた膠着相場が終わった2012年2月は、「バレンタイン・イージング」と呼ばれた日銀インフレ目標決定などをきっかけとした一段のドル/円・円安相場の始まり。また、2か月続いた膠着相場が終わった2007年6月は中期円安から中期円高への基調転換が起こったタイミングだった。

 以上のように見ると、膠着相場の長期化は、さらなる膠着相場の継続を示すものではなく、むしろ印象深い大相場の始まりに近づいている可能性が、これまでの場合は強かった。それとも今回の場合は違う、特別ということなのか?(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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