アジアの経済の中心地が東京であったのは、今となっては昔のこと。現在、世界中の大富豪たちや金融関係者が、もっとも注目する都市はシンガポールにほかならない。人も情報も集まる最先端の地では、いったい何が投資や蓄財のトピックとなっているのだろうか? 現地に身を置く有識者たちに最新の投資動向を聞いた


 犬養氏のポートフォリオの半分を占めるのが不動産。その狙いは?



 「シンガポールは家賃が非常に高いので、家賃を支払うよりは住宅ローンを組んでしまったほうが、自宅にかかるコストを抑えることができます。それに常に借り手が多いので、値上がり益も見込めるかなと。実際、足もとでも10~20%ほど値上がりしている感じです」

 うらやましい限りだが、実は警戒感も存在しているという。

 「シンガポールの不動産市況はバブル気味。遠くない将来に売却する可能性も視野に入れています。ただ、借り手は常にいるので、状況によっては賃貸にまわしてもいいかなとも」

 居住者ならではの強みを活かした不動産投資といえそうだ。しかし、シンガポール国外にも注目すべき不動産があると犬養氏は語る。

 「英国の一軒家です。英国は地震もなく世界の金融セクターの中心地として揺るぎない地位があるので、20~30年スパンの長期投資に向いています。周りでもすでに買っている友人もいますし、私自身も購入を検討しています」

 英国の不動産を巡っては、アラブ系を中心に買い手が増加中だそうだ。




石田秀明石田秀明氏
税理士。現在は、シンガポールを拠点に企業 の海外進出や国際金融投資のサポートを行っ ている(http://www.global-finance.biz/)