ドル/円の小動きが続いている。ある意味では「異常な小動き」だ。この先、これがどんな反動をもたらすか、ちょっと興味深いところではある。


◆アベノミクス以前を上回る小動きは「嵐前の静けさ」か



吉田 恒 4月18日までの時点で、ドル/円は100.7-105.4円で、最大値幅は4.7円程度にとどまっている。これは、2008年以降で調べた限りでは、「異常な小動き」といえるものだ。

 ドル/円の年間値幅は、2011-2012年に10円前後にとどまったのが「異常な小動き」だった。為替介入があったとき以外はほとんど動かないドル/円は、FX投資家の間でも「不人気の極み」のようになっていたことを覚えている人も少なくないだろう。

 ただ、そんな2011-2012年でも、1-4月のドル/円最大値幅は8円以上になっていた。ちなみに、年間値幅は14円以上になったものの、1-4月の最大値幅は6円程度にとどまったのが2010年だった。

 いずれにしても、2014年に入ってからこれまでのドル/円は、それらを大きく最大値幅が下回っているわけだ。その意味では、この数か月見てきたドル/円の動きは、過去に例のないほどの「異常な小動き」といえるかもしれない。

 これは、年間値幅が10円前後にとどまった2011-2012年に後戻りする前兆なのか。2013年は「アベノミクス大相場」とされ、年間値幅は18円以上に急拡大、ドル/円大相場時代の復活が期待されたが、それは幻だったのか。

 そうかもしれないが、ただし、上述のように異例のドル/円小動き時代だった2010-2012年でも、1-4月の最大値幅は6円を大きく上回っていた。その意味では、今年これまでのドル/円最大値幅4.7円程度というのは「超異常」だ。

 1-4月のドル/円値幅が「並みの異常」になるだけでも、値幅はあと2円程度拡大する計算になる。それが目一杯ドル安なら、4月中に99円割れになる計算になる。逆に目一杯ドル高なら107円を超える計算になる。どちらにしても、あっという間に、当面の方向性が決まる、そんな動きになる可能性があるだろう。(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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