吉田 恒 豪ドルは2012年までは、代表的なリスク資産である米株と順相関関係が基本だった<資料1参照>。ところが、それは2013年以降大きく崩れた形になっている。


◆2013年を境にリスク資産が安全資産になった!?



 2013年以降、豪ドルが順相関関係になったのは、代表的な安全資産である米国債だった<資料2参照>。

※<資料1>はコチラ⇒http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=625689

資料1

※<資料2>はコチラ⇒http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=625690

資料2

 以上のように見ると、2013年を境に、豪ドルはそれまでのリスク資産から安全資産に180度変わったようになっている。これは、2013年半ばから米超金融緩和見直し観測が現実味を増してきたことの影響が大きいだろう。

 米金融緩和見直し局面では、それまで過剰に資源国や新興国に流入した資金が逆流、流出に転換することで、豪ドルも下落リスクが強まりやすいのは、過去の似た局面でも確認されてきた。その意味では、米金利上昇、米債券価格下落と豪ドル下落が順相関になるのは理解できる。

 では、米債券価格上昇、たとえば安全資産が選好される株急落などリスク回避が本格化する局面でも豪ドルが選好されるかといえば、論理的には微妙ではないか。株急落など本格的リスク回避局面が訪れたとき、「豪ドルは安全資産なのか」が、真に試されることになるのではないか。(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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