「今さらRSIの解説?」。玄人トレーダーはそう思うかもしれない。が、ここで紹介するのはこれまでの常識を覆す“陳満咲杜流RSI”のごく一部。まずは「過熱感を見るためのもの」という誤った常識を捨て、深遠なるRSIの世界を覗いてもらいたい。


◆日本人が知らなかったRSIの使い方を陳満咲杜氏が大公開!


サイト「ラジオNIKKEI」より 最もポピュラーなテクニカルは? と問われれば、「RSI」を思い浮かべる人も多いのでは。値動きに合わせて上下に振れるオシレーター(振り子の意)系テクニカルの“王様”だ。その使い方は、「70を超えたら買われすぎ」「30を下回ったら売られすぎ」というように、相場の過熱感を見るのが一般的。だが、実は「このRSIの使い方はまったくのデタラメ」という人物がいる……。ラジオNIKKEIの人気アナリストとしてもお馴染みの陳満咲杜氏だ。

「計算式からひもとけば、RSIとは一定期間において“上昇した値幅の割合”を示す数値。上昇幅の割合が大きいほど70~90と高い数値を示すのですが、これをもって『買われすぎている』と判断するほど乱暴なものはありません。シンプルに考えれば、『上昇幅の割合が多い=上昇力が強い』でしょう。つまり、トレンドの強さや勢いを示すのがRSIなんです。過熱感を見るためにRSIを使っている人なんて、世界の著名トレーダーにはいませんから気をつけてくださいね(苦笑)」

⇒【画像】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=616960

RSIを表示させたドル/円日足チャート。ご覧のように3つのエリアで「70」を超えて推移し、「買われすぎ」を示唆しているが、これを売りサインと考えてショートしていたら痛い目を見ていたのは一目瞭然……。唯一、「30」割れは絶好の押し目買いポイントにRSIを表示させたドル/円日足チャート。ご覧のように3つのエリアで「70」を超えて推移し、「買われすぎ」を示唆しているが、これを売りサインと考えてショートしていたら痛い目を見ていたのは一目瞭然……。唯一、「30」割れは絶好の押し目買いポイントに


 小バカにされたようでくやしいが……その解説は納得のいくもの。実際、散々RSIに振り回されたトレーダーも多いはず。30を下回ったのでロングしてみたら、下に張り付いたまま下降トレンドが継続して含み損が膨らむ……なんてことはザラなのだ。では、どのように使ったらいいのか?

「まずはRSIの変動レンジをチェックすることです。ブル(上昇)トレンドからベア(下降)トレンドに転換していたら、RSIの変動レンジの上限をチェックしておく。逆にブルトレンドにある場合は下限をチェックしておく。このように水平なサポート・レジスタンスラインをRSIにも引くんです。使い方はローソク足に引くサポ・レジと一緒。ブレイクしたらトレンド転換のサインです」

 ベアトレンド中にRSIが変動レンジの上限を突破してきたら買いサイン。ブルトレンド中に下限を突破したら売りサインだ。併せて、トレンドラインをRSIに引くといい。

「これもサポ・レジとして機能しますが……必ずチェックしてほしいのはローソク足との“整合性”です。『ダイバージェンス』と『リバーサル』って知ってます?」

 値動きとRSIの逆行現象を示すもの……ぐらいの認識を持っている人も多いだろう。だが、2つの違いを明確に述べられるトレーダーは意外に少ない……。

「簡単に言うと、値動きが“先走って”しまうのがダイバージェンス。RSIが先走ってしまうのがリバーサル。つまり、値動きが高値・安値を更新しているのに、RSIが更新しない逆行現象をダイバージェンスといい、RSIが高値・安値を更新しているのに値動きが更新しないこと(※後編参照 http://nikkan-spa.jp/616924)をリバーサルというんです。ここで覚えておいてほしいのは、ダイバージェンスは一般に『トレンド転換のサイン』と言われますが、実際にはトレンドを強化することも多いということ。対して、リバーサルは明確な“トレンド強化”のサインになるんです」

 整理しておくと、ローソク足が高値を更新しているのにRSIが高値を切り下げている状況と、ローソク足が安値を更新しているのにRSIが安値を切り上げている状況がダイバージェンス。これはトレンド転換・強化、双方のシグナルとなりえるので、あくまで参考指標にしておくこと。

⇒【後編】に続く http://nikkan-spa.jp/616924


【陳 満咲杜】
陳アソシエイツ代表取締役。ラジオNIKKEIの人気アナリストとして活躍する傍ら、「ブルベアFX通信」などを執筆。近著は『二刀流FX』

●陳氏の『二刀流FX』が発売中
陳氏が提唱する「正しいRSIの使い方」のすべてが記された『~基本にして最強 GMMA+RSI~ 二刀流FX』が絶賛発売中。上記、「RSIの新常識」はもとより、陳氏が日本に広めたトレンド系テクニカルの王様「GMMA」の使い方も詳述。「RSIにボリンジャーバンドを表示させたトレード法」「リバーサルを使った目標価格の算出法」など、超実践的なトレード手法の数々が紹介されているので、要チェック!

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